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樹海

幸せを図るものは?

 明治の日本を見たければブラジルに行け―。日本からの移民が、来伯当時の日本の文化や概念、言葉をそのまま子供達に伝えてきた事を窺わせる表現だが、最近、それを思い起こさせる会話が何度かあった▼一つは、子供の頃は父親絶対で、おいしいものや貴重なものは先ず父親という習慣の中で幼少時を過ごした人の話だ。リングイッサをもらっても父親の皿に載 ...

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また潮目が変わったか

チリリッカ下議(Foto Lula Marques/Fotos Publicas)

チリリッカ下議(Foto Lula Marques/Fotos Publicas)  社会保障制度改革が年末までに下院承認される可能性が13日にゼロになり、潮目が変わった感じがする。  ここ数カ月は株高、格付け上げ、レアル高、経済基本金利の下降が大きな流れだった。 ※このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。 → ログイン ...

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日本文化の継承・普及の戦略立案を=《下》

移民の原風景――多くの移民がこのサッペー小屋から生活を始めた(移民史料館)

 日本文化の継承・普及戦略で、日本に関するポ語情報をSNSやインターネットで大量にばら撒いて若い世代を惹きつけるのを「序」、ジャパン・ハウスや日本語学校、日本文化講座などで学んでもらうのを「破」とした。「破」は一般ブラジル人向けの部分が強いが、日系人向けとして重要なのは移民史料館やサンパウロ人文科学研究所の役割だ。  日系人向け ...

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ボウソナロに保守大型勢力がつかない理由

ボウソナロ氏(Fabio Rodrigues Pozzebom/Agência Brasil)

 大統領選挙の世論調査において極右候補のジャイール・ボウソナロ氏が元大統領のルーラ氏についで2位になっていることで「伯国のドナルド・トランプか?」と注目している人もいる。だがボウソナロ氏にはトランプ氏にはなりえない決定的な弱みがある▼それは、所属の政党基盤があまりにも弱いことだ。伯国の場合、選挙期間中の選挙放送の割当は、所属政党 ...

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再び「友好の1日」に参加して

兄の太鼓の応援も得て、バンド演奏で歌う歌手

 10日の日曜日、サンパウロ市東部にある日本人会会館で、橘和音楽教室の生徒や招待客らが、音楽を楽しみ、人との和を楽しむ「友好の1日」が開催された▼例年は11月の最終日曜日に行われていたイベントは、孫の1歳の誕生日だから日付を変えて欲しいとの要請で、12月に変更された。他団体の行事と重なったり、家族の入院などで参加できない人も出た ...

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《ブラジル》日本文化の継承・普及の戦略立案を=《中》

大半を非日系人が占める200人以上が毎回つめかけたブラジル漫画協会の日本史講座(ポ語)

 日本文化の継承・普及戦略の粗筋を考えるにあたって、日本に関するポ語情報をSNSやインターネット、書籍などの形で大量にばら撒いて若い世代を幅広く惹きつけるのを「序」(空中戦)、ジャパン・ハウスや日本語学校、日本文化講座などの施設で実際に対面しながら学んでもらうのを「破」(地上戦)、ある程度日本文化を学んだ新世代が〃援軍〃となって ...

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日本文化の継承・普及の戦略立案を=《上》

二宮尊徳座像(部分)

 「どうしたら日本文化の継承・普及がブラジルで進むか」――。来年、日本移民110周年を迎える機会に、その戦略を考え直すべきだと常々考えている。戦前から日本語教育が唯一にして最大の継承・普及方法だった。  80年代から日系社会内ではカラオケが爆発的に広まり、一般社会では大人向けに日本食ブーム、青年らにはマンガ・アニメブームが起きて ...

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アウキミンは「伯国政界の徳川家康」か?

アウキミン氏(Ciete Silvério/A2img)

 来年10月の大統領選挙は、汚職裁判で出馬失格の危険性のある中、国民の圧倒的な支持率を元に突っ走る元大統領のルーラ氏(労働者党・PT)と、「反ルーラ、反PT」の支持を集める極右候補のジャイール・ボウソナロ氏の一騎打ちのような様相を現時点では見せている。だが、まだ選挙本番の10カ月以上前。そのまま行くとは、少なくともコラム子は見て ...

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待降節と贈り物

サンパウロ市イビラプエラ公園に設けられたクリスマスツリーとその前に集まる人々(Heloisa Ballarini/Secom PMSP)

 3日からキリストの降誕を待ち望む待降節(アドベント)に入り、サンパウロ市の地下鉄などでは、4日からクリスマスキャロルのコーラスも始まった。毎年この時期は街角も色づき、ツリーの大きさや飾りの華やかさなどでその家やその時々の経済状況を推測したり、贈り物を準備したりする▼ローマ帝国の支配下で苦しむユダヤ人が待ち焦がれていた救い主キリ ...

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《ブラジル》日系出版界の縁の下の力持ちが初めて自分の本

田中慎二さんの画文集『アンデスの風』

 「画文集を出すなんて、初めてで最後だな」と謙遜しながら、恥ずかしそうにほほ笑むのは田中慎二さん(82、福岡県)。この『アンデスの風』(146頁)は、1950年代のスケッチから新聞の風刺画、本の表紙やイラスト、最近のアクリル画まで200点以上が網羅された「作品で見る自伝」だ。  のっけから霧の中のパラナ松という、実にブラジルらし ...

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