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樹海

〃利回り20%〃のブラジル国債の意味

ついに1ドル=4レアル時代?!(Foto: Rafael Neddermeyer/Fotos Públicas)

 《最終利回り20% ブラジルレアル建債券》(約10年債)という日本の証券会社からの広告メールが届き、こうやって我々の税金は先進国に吸い上げられているのかと、ため息がもれた。ちなみに「日本国債10年もの」なら年利回りは0・282%ていど。なんと71分の1だ。逆にいえば、ブラジル国債は日本の71倍の利子を払わないと買う人がいない〃 ...

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命がけで守られた命の重さ

 今年のクリスマス商戦は人出が少なく、消費者の財布の紐の固さは想像以上だったようだ。家々の飾りつけも例年より少なく、景気の悪さが感じられる▼だが、ラヴァ・ジャット作戦の報奨付供述者を含む刑務所収監者が年末年始を家族と共に過ごすために出所など、日本では考えられないようなクリスマスプレゼントもある。医療機関の〃麻痺〃も起きたリオ州の ...

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「O japonês da Federal」(連邦警察のあのジャポネース)

巨悪を眠らせない〃正義の味方〃のイメージが持たれている一方、どこかボンジーニョ(〃イイ奴〃)な石井ニュートン

 「O japonês da Federal」(連邦警察のあのジャポネース)との言葉を聞いたことがあるだろう。本名は「石井ヒデノリ・ニュートン」、クリチーバ連邦警察におけるラヴァ・ジャット作戦の逮捕・連行部門の責任者だ。彼が逮捕した大物にはルーラの右腕ジョゼ・ジルセウ、〃ルーラの親友〃ブンライ、マルセロ・オデブレヒト(最大手建築 ...

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たった1年で財相交代

 「時が来れば分かる」―。ジョアキン・レヴィ財相が財務省での最後の日に表明したのは、1月に決めた経済政策を全うするために尽力してきた事と、これまでに行ってきた事(とそれを妨害された)結果はやがて明らかになるとの確信だった▼国際的な知名度などが認められ、伯国の経済立て直しを託されての財相職。だが、経済政策と人事は全権委任のはずが、 ...

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二つの団体の還暦に思う

 個人的に思いの深い二つの団体が最近、創立60周年、人間でいうと還暦を迎えた。人生でも色々なことがあるのに、数百、数千、いや数万人が関係してきた団体の歴史は簡単に振り返れるものではない。一つは10月の広島文化センターである▼記者職を離れた後はわずかな期間ながら理事も務めた。第三者として見るのと、実際に運営に関わるのは大きな違いが ...

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勝ち負け抗争では負け組ばかりが犠牲になったと報じるのは正しいのか

勝組負組関連負傷・殺人事件一覧表

 人気漫画家・小林よしのりの『新戦争論1』(2015年1月)で勝ち負け抗争について書いた章を読み、幾つか疑問を感じた。たとえば勝ち組による溝部事件と脇山事件に続いて《暗殺された者は、記録にあるだけでも23人を数えた》(364頁)と勝ち組だけが殺傷事件を起こしたかのように書く。多くのメディアも同様だ▼でも、この「23人」という数字 ...

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13日のデモ低調の原因はクーニャとPMDBか

ラヴァ・ジャット作戦の指揮官セルジオ・モーロ判事を〃英雄視〃しすぎる点も、今後の不安点か

 13日のデモが低調だった主因は、クーニャ下院議長が〃復讐〃で大統領罷免を始めたという「筋の悪さ」のようだ。その証拠といってはなんだが、スイス銀行の口座隠蔽やペトロブラス汚職などの疑惑が大々的に報じられる割に、デモ当日のパウリスタ大通りでは彼への批判が少な過ぎる印象だった▼デモが低調なおかげで、王政復古派やカトリック超保守派、軍 ...

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ほんのわずかな心の隙に

 連邦直轄区で12日、曽祖父の家に来ていた1歳7カ月の男児がプールに落ちて溺れ、心肺停止となったが、隣に住んでいる消防士が駆けつけ、直ちに救命措置をとったために助かるという事件が起きた▼家族での談話を楽しんでいた父親が水を取りに行って戻ってきたら息子の姿が見えず、慌てて探したらプールに浮いていたという。父親が飛び込んで救出したが ...

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平和への思い、今後も

 広島の地元紙、中国新聞で「記憶を受け継ぐ」という被爆体験を語る連載がある。サンパウロ在住で懇意にしている谷口範之さんの友人が出ていたので切り抜きを持って帰った。紙面を見ながら「顔の色つやもいいねえ。数日前に電話で話した。声も元気で『まだまだ生きそうだな』と笑ったばかり」と話す谷口さんは、シベリア抑留経験者。卒寿の二人の体験者に ...

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ブラジルには国を憂うる国士はいないのか

連邦議会の倫理委員会で政敵を指刺しながら、真っ赤になって激論する様子。この調子で、国全体の問題も論じてくれればいいのだが…(Foto: Lucio Bernardo Junior/Câmara dos Deputados)

 「連邦議員が本会議場内で殴り合いや投票機破壊まで…。彼らのうち、何人が国全体のことを考えているのか」―大統領罷免に関するドタバタを見るにつけ、暗澹たる気分になる。個人や党の利害の対立ばかりが先立ち、政府は混乱を収集する力を持たない▼先週土曜(5日)付の本紙2、3面の見開きは実に対照的な内容だった。2面は大統領罷免に関わるドタバ ...

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