ホーム | コラム | 樹海 (ページ 330)

樹海

➡【無料朝刊サービス登録】緊急対応の無料PDF版へのリンクに加え、毎日の新しい記事の見出しだけを、本文ページへのリンクをつけてメールで無料配信しています。メールアドレスを書き込み、「申し込み」ボタンを押すだけです。メールチェックのついでに気になる記事をクリック!

コラム 樹海

 さきの紀宮さまのご結婚に際し、ブラジル日本文化協会は、祝意を表するため、記帳の場を設けた。皇室の慶弔のときは、たいてい総領事館が行ってきたが、今回は、文協が総領事館に伺ってから自発的にすすめたようだ▼文協がイニシアチブ(発案の主導権)を取ったといっても、最初に「記帳のこと」を頭に浮かべたのは、一世である。役員の多くを占める二世 ...

続きを読む »

コラム 樹海

 「日系人がどれだけ大変な思いをしたか、日本ではまったく語られていない」。今月はじめ、サンパウロ国際映画祭に招待された今泉光司監督がそう残念そうに語った顔が忘れられない。独自の視点でフィリピン日系人の歴史を描いた劇映画『アボン・小さい家、地球で生きるために』を制作し、日本国内で百五十回以上も上映した▼日本と移住先国が戦争した場合 ...

続きを読む »

コラム 樹海

 ブラジル野球のレベルが向上し、それが日本でも評価され、さらに交流が一層密になってきている▼日本の大学野球とブラジルの野球との間に明確に縁ができたのは、一九五八年、日本移民五十周年の年、早稲田大学野球部が招かれて来伯してからである。当時の同部監督は、現在、全日本大学野球連盟常任理事の石井練蔵さんであった▼石井さんは今年、ある雑誌 ...

続きを読む »

コラム 樹海

 新型インフルエンザへの危機感が高まり世界中が大騒ぎしている。世界保健機構(WHO)を始めカナダで保険相会議を開くなど国際的な取り組みを強化しているが、アジアでは既に64人が死亡し中国でも犠牲者が出るなど予防は極めて難しい。タミフルという抗ウイルス薬があるけれども、各国からの需要が多く不足しているし日本ではこの薬品によって12人 ...

続きを読む »

コラム 樹海

 紀宮さまが秋篠宮さまの学友・黒田慶樹さんとご結婚なされた。紀宮さまは内親王として皇室外交にも熱心で8回も海外に出かけ14ヶ国を訪問されている。とりわけ南米とは縁が深くブラジルをはじめペル―、ボリビア、ウルグアイを公式に訪ね親善に尽くされている。内親王が旧皇族や華族ではなく、いわゆる平民に嫁ぐのは紀宮さまが初めてだし、結婚式での ...

続きを読む »

コラム 樹海

 サンパウロほどの大都会に住めば、人々はその気がないと「野」や「土 」に親しむ機会がなくなる。その機会を増やしてあげようと、考えられたのがレジャー産業分野の「農村観光」「農村パーク」である。日系社会でも、純娯楽の提供、村起こし、など目指すところは違うが、既にいくつか例がある▼この産業を成功させるポイントの一つは、できるだけ銀行借 ...

続きを読む »

コラム 樹海

 元邦字紙記者で、現在日本で活躍するノンフィクション作家、高橋幸春さんの投稿「『円売り伝説の虚実』は本当か」にには、読者からいろいろ反応があった。いまだ根強い、勝ち負け抗争への関心をうかがわせる▼戦後六十年たち、直接の当事者は鬼籍に入った。とはいえ、まだまだ語られていない歴史証言はたくさんある。「自分の父親が勝ち組だった」という ...

続きを読む »

コラム 樹海

 インカの国は雨が少ない。いや―。殆ど降らないのが真実でリマの自動車にはワイパ―がないそうだ。先だってサンパウロで絵画展を開いたリマに在住する日系のご婦人らが、稲光が飛び交い豪雨がふりそそぐのを見て「こんなのは初めて見た」と半ば感動したらしい。そんな乾燥した国の大統領になったのが、日本人移民の二世アルベルト・フジモリさんである▼ ...

続きを読む »

コラム 樹海

 ブラジルから日本に出稼ぎに行っている若い人たちの犯罪が話題になっているが、フランスの移民暴動はすごい。警察に追われ変電所に逃げた移民の子が感電死したのを契機として始まった騒ぎは瞬く間に全国に広がり車への放火が4000台を超えた。政府は非常事態宣言を宣言し鎮圧に力を入れているが、暴動の根は深く直ぐには治まりそうにもない▼仏の人口 ...

続きを読む »

コラム 樹海

 紀伊半島の南端にある紀伊勝浦には、まぐろ料理を食べさせることを売り物にした民宿が少なくない。和歌山県は伝統的に漁業県で、なかでも勝浦はよくまぐろを揚げるところなのだ▼さて、よく獲れるから安いだろうと考えるのは間違いである。さきごろ、この欄で同僚が大サンパウロ市圏の市警責任者が、東京銀座で刺し身を食べ、支払いの際びっくりした話を ...

続きを読む »