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樹海

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 一獲千金の夢を抱いた笠戸丸移民がサントス港に着いてから97年。165家族733名、単身者48名を乗せた笠戸丸がブラジルに着いたときの反応はさまざまであった。サントス市の地元新聞は「黄禍」を導入するとの不安を記し、サンパウロの某紙は「船中で殺人事件が発生」と報じている。こうした中でコ・パウリスタ―ノ紙は、日本移民の礼儀正しさを称 ...

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 あす「移民の日」である。六〇年代のなかば、ブラジル日本文化協会の理事会の席上、故山本勝造理事が発案、承認を受け、コロニアで〃制定〃された記念日だ。政府公認はずーと後になってからだ▼記念日の趣旨は、笠戸丸移民がサントスに着港した日を忘れず、先駆者の労苦を偲び、今日の在ることを感謝し、日系人一人ひとりが、ブラジルという公共の発展に ...

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 ロンドンで開かれていたG8財務相会議は、アフリカが世界銀行などの国際金融機関から借りている債務を全額免除することで合意した。金額は約550億ドル(約6兆円)に上るから半端なものではない。サハラ以南のエチオピアやタンザニアなど18ヵ国の重債務国が対象になる。返済資金は先進国が支払うことになっているが、各国の負担額はまだ決まってい ...

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 ブラジル観光公社が、日本人観光客を増やそうと張り切っている。三年以内に現在の二・五倍にあたる十万人をめざすという。それはいい▼しかし、現在のままでは、バックパッカー(背中にリュック一つ背負って来る身軽な旅人)の往来が多少繁くなるのみで、公社がねらう〃オカネを落としてくれる〃観光客は増えないだろう▼わたしたちの新聞社に留学研修生 ...

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 日本は今や焼酎ブームだそうだ。麦や蕎麦に始まって薩摩芋もあれば熊本の米焼酎人気も高い。沖縄の泡盛は、甘薯で醸造するものとばかり思っていたけれども、あれはタイの米を発酵させるものだという。3年以上も貯蔵した古酒を沖縄では「クース」と呼び高級酒として珍重され盃を重ねるにつれ蛇皮線と踊りの登場となる▼熟年組としては焼酎との縁はあまり ...

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 衆院議長の河野洋平さんはどうもおかしい。自由民主党の総裁にもなったので無能ではないけれども、言語と行動には違和感を禁じ得ない。自民党の総裁で首相になれなかった初めての人だが、脱党して自由クラブを結成したりもする。宮沢内閣の官房長官だったときには「従軍慰安婦の強制連行」を認める発言をしてもいる▼ところが、石原信雄・元官房副長官が ...

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 「自分史を書こう」―リオ州文体連に着任したJICAの青年ボランティアも、会報を通じて書くポイントを十数項目用意し、盛んに会員たちに呼びかけている。出生、兄弟、幼少時代、渡伯の動機、移民船のこと、友人、恋人、結婚、仕事、戦時体験、子育て、肉親との別離、などだ▼サンパウロでは、老人クラブのレクリエーション活動を指導している、やはり ...

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 石原慎太郎・東京都知事は凛々しく政治的な勇気に溢れている。「太陽の季節」を発表し文壇に入ったのが学生時代の二十四歳。あの小説のかなり露骨な文学表現は芥川賞の選考委員会でも論争になったようだが、堂々の受賞であり文学界に旋風を巻き起こし人気作家になる。その後、中央政界入りして活躍し都知事になったのだが、近来にない名知事として評価し ...

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 ブラジルは、本当に懐(ふところ)が深いというか、鷹揚だというべきか、表現しがたい国だ。(主催側が)世界最大と誇った、去る五月二十九日の「同性愛者パレード」「ゲイ祭り」。それをサンパウロ市の大きな公道で公認で「やらせる」▼世界最大は、主催側発表で二百五十万人の参加(もちろん見物人を含めて)が根拠になっている。こんな多人数のパレー ...

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 新聞や雑誌などの「見出し」というのはそれなりに難しい。云わば店屋の看板なのであり「見出し」で記事を読ませる。近ごろは銀行でも「りそな」のラテン語を使って人々の目を奪う。日本語にすれば「共鳴」や「反響」だが横文字の魅力は捨て難いらしい。そんな「見出し」の傑出したものに「天国に結ぶ恋」がある▼昭和7年に神奈川県大磯の坂田山で起きた ...

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