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樹海

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 このたびのブラジル日本文化協会役員選挙で、鮮明になったことが一つある。日系コロニアのエスタブリッシュメント(この場合は、体制とか主流派の意)がすっかり変わったということだ▼戦前、日本移民社会が農業中心ではあったが、落ち着いたころ、サンパウロでは〃倶楽部〃というか、限られた人たちによる社交場が形成された。公館関係者とか、拓殖組合 ...

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 きのうの三日は「憲法記念日」であり、今の憲法が施行されてから五十八周年目だった。東京では改憲を主張する団体が集まり「あちこちほころんだ一張羅の背広をオーバーホールする」(船田元議員)と改正の意義を強調する。一方の護憲派は「9条の死守」を訴え気勢を上げたが、改憲論争は政界だけではなく、市民の中でも燃え盛っている▼これだけ議論が活 ...

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 失踪宣告―字面(字の並び具合から受ける感じ)は随分冷たい。移民は、この宣告を受けやすい。家族としょっちゅう文通があって、しかも家族に愛されていれば、無縁だが……▼さきごろ、神戸家庭裁判所から兵庫県人会に人捜しの依頼がきた。もし、その人の所在、生死が七年間分からなければ、利害関係者が家裁に請求し、家裁が失踪宣告できるのだという▼ ...

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 やれ委任状だの裁判所への提訴と大騒ぎだった文協の会長選びも、最有力候補である谷広海氏が、土壇場になって出馬辞退を宣言。久しぶりの大騒動にコロニアはやきもきしたけれども終わって見れば何ともあっけない三流芝居の幕切れを思わせる。が、決戦投票にまで持ち込んだ今回の選挙戦が無意味であったわけではない。騒ぎの原因は、百周年祭にとてつもな ...

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 先の26日、小泉政権が5年目に入った。来年の9月まで継続すれば佐藤栄作、吉田茂両政権に次ぐ長期政権になる。先輩になる森喜朗前首相からは「ひょっとすると、もう1年のボーナスがあるかも」と語っているけれども、それほどに政界も甘くはあるまい。福岡と宮城の衆院補選では盟友の山崎拓氏が返り咲いたし、宮城も新人の秋葉賢也氏が民主党の候補を ...

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 最近ガルボン・ブエノ街で餌を拾う鳩が減った。そして、汚くなった。若い鳩、特に雄は毛並みがつやつやしているものだが、そんなのはめったに見ない。動作が鈍り歩行者に踏ん付けられそうになる▼人に餌をもらって生きているのだから、野性が失われているのは仕方ないが、それにしても落ちぶれている。アクリマソン公園にいるのは、まだきれいだ。ひとこ ...

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 大きな事故では「必ずといってよいくらいヒュ―マンエラ―が見つかるものだ」そうだが、兵庫県尼崎市の脱線はスピードの出し過ぎが原因らしい。現場には右カーブがありJR西日本では、時速70キロ以内で走るように速度を制限していたのだが、若い運転士は100キロ超で走行していた為に百人を超す死亡者を出す大惨事を引き起こしてしまった。負傷者も ...

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 『聖南西日本語教育史 ブラジル日本語教育史』(八三~〇三年)と、珍しく二つの名がある一冊の本が、さきごろ聖南西教育研究会から発行された。労作である。編纂委員長の尾崎守さんが、ぜひ読んでいただきたい、とすすめている▼本は全ページ、日ポ語対訳。編集者たちが、将来に残そう、特に子孫に読んでもらおう、と明瞭に目的を定めていたことがわか ...

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 北米のカリフォルニア州は日本人移民が多いところで馴染みが深い。気候も温暖でジャポニカ米の栽培が盛んだし「加州米」はサンパウロにも輸入され日本の米と同じ美味さに一世移民は大喜びする。あそこは牛肉や魚もうまいらしく、市民らはもりもりとよく食べまくる。そんな結果ではあるまいが、成人の半分以上が肥満体である。太った人は社会的な地位も高 ...

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 天皇陛下と皇后さまがサイパン島へ慰霊の旅に出向くことが本決まりになりそうだ。あの島は硫黄島やパラオ諸島などと共に大東亜戦争のときの激戦の場であり、日本の兵隊や民間人が数多く死亡している。サイパンだけでも軍人は4万人が玉砕しており、民間人1万人が命を捧げ「バンザイクリフ」「ス―サイドクリフ」から飛び降り自決した人々も一杯いる▼英 ...

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