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樹海

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 博研(サンパウロ博物研究会)の伝統ある「キャンプ」の推移は、時代を映していて面白い▼一九五〇年に第一回、都合で二年(二回)休んだのみで、毎年セマナ・サンタ(聖週間)に行ってきている。こんなに半世紀余りも続いている〃自然学習〃の催しも珍しい。キャンプを最初から指導してきた在野の植物学者・橋本梧郎氏の理念「ブラジルの自然を知ろう」 ...

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 日本の人口は幕末の頃で三千万人と推定されている。今が1億二千六百万人だから約4倍になったわけだが、世界の人口も右肩上がりに増え続けている。目下は約65億人もの人間を乗せて地球も余りの重さに喘ぎながら歩いているが、2050年には約91億人に膨らむそうだ。チャドやコンゴなどアフリカ諸国の増え方が急であり、日本やドイツ、イタリアなど ...

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 その昔―。「箱根山の合戦」で東急の創業者・五島慶太と派手な大喧嘩をした堤康次郎という梟雄とでも申すべき人物がいた。戦後には衆議院議長をも務めた政治家だったが―。「西武王国」を一代で築き上げた辣腕家として知られる。東京地検特捜部に逮捕された西武グループの総帥・堤義明氏の実父である▼故・康次郎氏の女性好きはかなり激しい。入籍してい ...

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 県人会というのは、どうしてこうも似るのだろうか、とちょっと可笑しくなった。米国サンフランシスコで発行されている邦字紙『北米毎日』の一月半ばから二月にかけてのコロニア・ページに「県人会の新年会」開催のニュースがひんぱんに取り上げられた▼同地にブラジルと同様、全都道府県の県人会があるかどうか明らかでないが、すべての県人会が新年会を ...

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 平成の大合併が進み、来年の三月末の市町村数は一千八百九十六までに減るという。今が三千と少しだから大激減と言っていい。岐阜の中津川市と島崎藤村の故郷である長野県・馬籠が越県合併するようなケースもあるし幾つかの町や村が一緒になるのは大いに結構なことである。こうした大型化は将来も進むのだろうが、新しく生まれる市町村の名前の付け方には ...

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 パラナ老人福祉和順会は今年創立三十周年。会が経営している老人ホームは入居費無料で、無料施設としては州内で一番優良と折り紙がついているそうだ。創立者たちは「今や施設は日系三世、四世にとって善意のシンボル」「息子たちは本当にやる気だ」と言い、事業が軌道に乗ったことを喜ぶ▼善意のシンボルとはなんだろう。ホームを支える、具体的な行動を ...

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 先週の続編のようなかたちになるけれども、ライブドア社長の堀江貴文氏の動きは、どうも解り難い。ニッポン放送の買収劇である。既に発行株式の40%超を買ったとされ、これからも50%突破まで買収を続けると強気の姿勢を崩さない。無論、本当の狙いはフジTVであり産経新聞も視野に入っているのは間違いない▼米の大手証券リーマン・ブラザーズ会社 ...

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 日本のプロ野球再編で超有名になった「楽天」や「ライブドア」だが、我らのような古い移民にはどんな会社なのかさっぱりわからない。が、相当なお金持ちらしい。インターネット関連の企業であり、気鋭の経営者は30代と若い。言わば情報産業であって自動車や鉄鋼を製造する工場や大量の労働者はいない。むしろ、小人数の知的集団と見た方がいい▼兎に角 ...

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 沖縄県人会の人事が世代交代を明確にした。さきごろの臨時総会の役員選挙で初めて二世会長、与儀昭雄氏が誕生したのだ。県人会の二世会長は、珍しくはない。同県人会の場合、三年後の日本移民百年記念祭は、一世の主導で行く、との意見も強く、バトンタッチは時間をかけた論議の結果であった。それだけに並々ならぬ決意、意気込みが感じられる▼聞けば、 ...

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 亡国の病気と称された結核が、このところ増えている。昭和の30年代頃まで大いに流行し多くの青年らが倒れたし、ブラジルも同じような状態であった。カンポスにはサナトリオが建設されて「道庵さん」と親しまれた細江静男医師らが大活躍し罹患した移民たちを救った記憶は今に語り継がれる。もう一つの病魔がマラリアであり、これもまた世界的に激増して ...

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