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オーリャ!

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 アントニオ猪木が空気をかえた―。  「猪木祭り」が〇二年大晦日、埼玉新都心スーパーアリーナで開催された。前座のショッパイ試合(格闘技用語でつまらない試合)が続いていた会場。猪木の登場で空気が変わった。「バカヤロウー!」猪木の第一声を心待ちにしていた聴衆は歓声を揚げた。  四三年二月二十日、アントニオ猪木(本名猪木寛至)は、神奈 ...

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 最低賃金は障害者には当てはまりません―。来伯した長崎県普賢学園の本田雄峰理事長(五〇)は苦々しく漏らした。五十歳で定年を迎える日本の障害者たち。月給が二十万から、五、六万までと能力によってその差は大きい。本田さんによれば「定年を超えて週五日働く、障害者の月給が五千円なのは珍しくない」とのこと。  二十六日報道された、労働基準法 ...

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 全僑民主和平聯盟巴西支盟の会員大会が二十四日、サンパウロ市リベルダーデ区の金属労工会館で開かれた。  この支盟は台湾政府の肝入りで同国系移住者が昨年つくった団体。その名の通り世界の平和に寄与することが目的で約千人が入会している。  ①世界保健機関(WHO)への加入を求める政府を支持すること、②両岸が平和共存するため、民主化を進 ...

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 来年サンパウロ市にポーランド文化センター(Casa de Cultura da Polonia)を開館させると、同国の在聖総領事が発表した。来年四月に同国がEU加盟することを受けて、ポ伯交流を盛んにするためだという。開館イベントには世界的に有名な映画監督ローマン・ポランスキー氏が来伯するとも。  先週同国の外務大臣が訪伯しアモ ...

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 日本の円借款がブラジルの水環境の将来に大きな役割を果たしている。  チエテ川整備に四百九十四億、北東伯の上下水道開発に総額四百六十二億、サンパウロ州沿岸部衛生改善事業に二百十六億。パンタナール周辺の排水処理計画への円借款も近く正式に決まる見込みだ。  今年は『国際水の年』。この分野での日本政府の継続的支援はかつてのセラード開発 ...

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「父は座間味、母は豊見城の出身です」。沖縄県人は、「ほほう」と身を乗り出す。  「私は本土出身です」というと、シーンと静まり返る。  同じことは琉球文化圏最北端の島に滞在中にも起こった。「あんた、いつナイチ(内地=本土)に帰るわけ?」「ナイチの人間にシマッチュ(島人)のことなんか分からんだろ」。酒の席になると、必ず言われたことを ...

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 パラナ州やサンパウロ州奥地へ久し振りの出張で訪れた。車窓から、多くの日本人開拓者たちの名前を冠した橋や通りが目に入り、改めて地方における移民たちの活躍に思いを馳せた。  今までサンパウロ周辺が取材の中心となってしまったのは、時間的な制約や距離の問題以外に、ブラジル日本文化協会の安立仙一前事務局長の存在が大きかったせいもある。文 ...

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 カラオケ大会の開催に当たっては、四千五百レアルを集めれば、黒字を維持出来ると言われる。出演料は一人十五レアルが相場だから、三百人分の計算だ。  経費は会場の確保、審査員への謝礼、賞品の購入などに使われる。それぞれの額は小さくても、カラオケ大会が各地で頻繁に行われれば、結構な金額が動いていることになりそう。  出演者はカセットテ ...

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 邦字紙記者で故・安立さんの世話になっていない者は、まずいない。次々と文化協会会長や職員が入れ替わる中で、流れに打ち込まれた杭のように事務局長に留まり、新米記者にも日系社会の〃地図〃の読み方を分りやすく教えてくれた。  記者仲間では、時に「古狸」などと敬愛を込めた陰口を叩くこともあったが、常に「文協のことは安立さんに聞け」という ...

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 つい涙を誘われた。  故郷をいつまでも忘れずにね―。平良とみさん独特のおばぁ口調に、大島保克さんの島唄「イラヨイ月夜浜」が絡む。〈月夜浜には花が咲く ゆりのような花が咲く〉  月と花。哀切なメロディーでこれを歌われると、感傷に傾くのを嫌う人でも涙腺が緩むのを禁じえないところがある。  文協の安立仙一前事務局長の訃報に触れ、〈知 ...

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