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オーリャ!

バーに流れる日本の童謡

 サンパウロ市内のとあるバーで、1日、歌手ヘナート・ブラス(48)のライブが行なわれた。30人ほどが食事を楽しみながら、温かみのある歌声と繊細なギターの音色に聞き入った。ブラスは過去に3回来日公演を行なっており、来月も日本各地で演奏する予定だ。  ライブでは、童謡「故郷」を日語で披露。日語は挨拶程度しか話せないが、知人の日系人か ...

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手間を尽くしたこだわりの味

 JICAシニアボランティア農業技術者の浦田さんは、03年から4回に渡ってブラジルに派遣され、果物の栽培方法についての研修会や農家へ個別指導を行なってきた。  浦田さん指導の下、07年に商品化した「金星」は、現在ではAPPCの主力生産物。6月から8月に市場に出回るデコポンと同品種だが、「金星」が出荷されるのは9月から。できた実を ...

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日本人としての感性

 サンパウロ日本人学校の吉田校長は50周年式典で校訓「自主自立」「一所懸命」を紹介。「元来、本校は自由な校風であったが、子供が日本に戻ってすぐに馴染めるようにすることも大切。例えば、出し物で役割を与えてそれを楽しみながら全うしていくことで、責任感を身に付けて欲しい」と述べた。  「現在のサンパウロ市近郊には350人の日本人子弟が ...

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軽々と性別の壁を越えたブラジル化粧文化

客の呼び込みをするドラァグ・クイーン

 12日まで美容・化粧品市のビューティー・フェアがセンターノルテ行われている。南米最大規模と言われ、出展社も客を呼び込むため様々な工夫を凝らしている。  ドラァグ・クイーン(女装演技者)や化粧をした男性などを配置して客を呼び込んでいるところでは、多くの女性客が商品購入だけでなく彼らとの写真撮影のために並んでいた。  国産化粧品会 ...

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日本でタトゥーが受け入れられるのはいつ?

 金曜の夜、ナイトクラブに行った。大音量で流れる音楽に合わせて、若者が所狭しと踊っている。奥に進むと明るく照らされた一畳ほどの場所で、彫り師が客の左腕にタトゥーを彫っていた。客は「かっこいいだろ」と言わんばかりに見せ、笑顔を作った。  なぜここでタトゥーを入れるのか不思議だったが、すぐ後に別の客が入れ始めたところを見ると人気のよ ...

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ロリータ対コスプレ

 日本発の『かわいい』ファッションの若者が集まるミミパーティーが週末に開催された。工夫を凝らした『かわいさ』を身にまとった来場者がたくさんいた。  ロリータ服を着た人が多いのではとの先入観を持って会場に入ったが、コスプレイヤーも半数程度。漠然と、両方とも同じような「なりきる」服装と認識していたが、出店していた女性の話によると線引 ...

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沖縄県系人にみる苦難を乗り越えた先の団結

 沖縄やハワイからの同郷者を含む1200人が集った小禄田原字人会の百周年。門中によって繋がる血縁関係のみならず、多くの家族の中に移民が身近にいることが、同郷者を強く結びつけているようだった。  「沖縄よりもブラジルの方に親戚が多い」という高良忠清さんによれば、フィリピン・ミンダナオ島に渡った戦前移民の妻子が何千人も無国籍者となり ...

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専門分野を超えデカセギ問題に取り組む

 来月2日にムクナ豆について講演を行う三浦左千夫さんは熱帯医学の専門家。過去に熱帯病であるシャーガス病について来伯講演した。日系人のデカセギ訪日で日本でも熱病が広がる可能性を調査。そこから現在はデカセギ本人と子どもの精神疾患も研究している。  三浦さんは「ブラジルでのびのび育った子が、急に日本の狭い環境に押し込まれ、一時的に精神 ...

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日本文化の浸透力

 南大河州ポルト・アレグレ市はもともと日系人が少ない地域だが、同地の日本祭りは毎年来場客数を伸ばしており、今では州内で3番目に大きい祭りだそう。会場では同地で日本文化活動に励む非日系人も。  出展していた南大河州盆栽協会の「Bonsai Sul」(ルイス・マッセード会長)の会員50人中なんと日系人は1人。南伯日本語教師会では今年 ...

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デカセギ子弟と同じ経験もつ中川さん

 『カエル・プロジェクト』代表の中川郷子さんは1957年、中国人の父と日本人の母の間に生まれ、生後5カ月でブラジルに渡った。  公立小学校に入学するが、ポ語が話せず教師から難聴を疑われ、特別支援クラスに入れられた。母親はそのことを学校から知らされず、入学から3カ月経っても娘がノートに何も書いてないと学校に相談。初めて娘が特別支援 ...

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