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フェルナンド・モライス氏インタビュー=臣道聯盟がブラジル社会に問いかけたもの

フェルナンド・モライス氏インタビュー=臣道聯盟がブラジル社会に問いかけたもの(下)=独り歩きを始めた物語=01年の最高書籍大賞を受賞

5月29日(木)  現在、進めている取材は〃バイーア州のドン〃とも言われるアントニオ・カルロス・マガリャンエス上議や、そして第二次大戦前中のドイツ系コロニア内にあったナチズム運動など。「大戦中に米国は、同サンパウロ総領事館にナチス対策の特別セクションまで設置していたんだ。まるで映画のストーリーじゃないか。ペリュード・リッキシモ( ...

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フェルナンド・モライス氏インタビュー=臣道聯盟がブラジル社会に問いかけたもの(中)=勝ち負け事件は過去の話=「膿は早く出さないと手遅れに」

5月28日(水)  五十年が経過した今なお、デリケートな側面を持つこの事件を扱うにあたり、彼なりに考えた。「〃臭いものにフタ〃的態度では、いつまでも傷口は癒されない。むしろ、隠れた奥の方で、腐敗が進み、気がついた時には取り返しのつかないことになっている可能性もある。そんな時は、逆に早めに膿を出して、太陽の下にさらした方が早く直る ...

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フェルナンド・モライス氏インタビュー=臣道聯盟がブラジル社会に問いかけたもの(上)=ブラジル史としての物語=非日系だから中立的に書ける

5月27日(火)  「臣道聯盟は、ブラジルの歴史を豊かにする貴重な逸話だ。私にとって、彼らは理解に苦しむ狂人ではない」。トレードマークの葉巻をくゆらせながら、パウリスタ大通り近くの高層アパートにある事務所で二十日午前、『Coracaes Sujos』(Companhia das Letras社、〇〇年)の著者フェルナンド・モライ ...

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