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南米発 放浪の料理人 日本食を探る

南米発 放浪の料理人 日本食を探る=(6・終)=ボリビア=サンタクルス=2ドル前後のラーメン=「〝ボリビア料理〟に加えたい」

11月6日(木)  サンフアン移住地、オキナワ移住地から最も近く重要な町、サンタクルス。日系人でここに移って商売を始める人も多い。今回は、二件の日本食料理店と、オキナワ移住地農協の直営店スーパー・オキナワを訪ねた。  日本料理の老舗「寄り道」は、サンタクルスを囲み、最も重要な1号環状線の脇AV.BUCHIにあった。店の内装は、お ...

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南米発 放浪の料理人 日本食を探る=(5)=ボリビア=オキナワ移住地=ソーキソバ、那覇と同じ=川魚で棒状のカマボコ

11月5日(水)  ボリビアのオキナワ移住地を訪れた。ボリビア人ですら、オキナワというと通じるくらい有名である。移住地は、ボリビア、サンタクルス市から北西に一時間弱の場所に第一、第二、第三と三つある。当然のごとく沖縄からの移住者が多いのだが、来るもの拒まずであり、沖縄人らしい陽気さと、誰でも受け入れてくれるおおらかさを持った人々 ...

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南米発 放浪の料理人 日本食を探る=(4)=ボリビア=サンファン移住地=純日本式にこだわる=パンづくり、私費訪日修業

11月4日(火)  ボリビア・サンタクルス市から百三十八キロ西に向かった所にサンフアン移住地がある。首都ラパスに比べ、こちらは低地で蒸し暑く、ブラジルに来たような錯覚を覚えた。  農協や日本ボリビア協会の人たちに工場や農園を案内してもらった。サンフアンは長崎出身の人が半分近くを占めるためか、市内に二件あるレストランでは野菜たっぷ ...

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南米発 放浪の料理人 日本食を探る=(3)=コロンビア パルミラ=醤油づくりを50年=四世の女性しっかり継承

11月1日(土)  麻薬、ゲリラ、誘拐など悪い噂がつきまとう国コロンビア。しかし、コロンビア人は底抜けに明るく親切である。また、日本にも非常に強い関心を抱いている。ここでも日系の人々が生活している街があった。  コロンビアのパルミラは、移住計画が行われたところであったが、治安の悪化もあり、近年は近くの街カリに移るか、日本に帰る人 ...

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南米発 放浪の料理人 日本食を探る=(2)=ペルー=インカ帝国の古都=中央広場のペルー料理店=日本人、繊細に経営

10月31日(金)  クスコほど古都と呼ぶにふさわしい街は南米でも少ないのではないか。まさに西暦一五三三年、スペインにより滅ぼされるまでインカ帝国の首都だったのだから。  クスコはケチュア語(インカ系言語、現在も広く使用)でへそを意味する。征服後、インカの建物や神殿の基盤の上にカトリックの教会が建てられた。中央広場は今の昔もその ...

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南米発 放浪の料理人 日本食を探る=(1)パラグアイ・イグアスー移住地=梅のないところのチエ=国境を越えて「花梅」

10月30日(木)  自称〃放浪の料理人コータ〃(羽熊広太さん)は、各国の食の文化を調べながら、二〇〇二年九月より一年間、中南米十八カ国を回った。その時、各地で滞在した日系移住地で、日本の伝統的な加工食や、現地の食材を上手く利用した食品に出会った。そこから日本人の食に対するこだわりや郷愁をうかがうことができた。以下はそれらの紹介 ...

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