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日本移民のふるさと=水郷レジストロを行く

日本移民のふるさと=水郷レジストロを行く(4)=亡き父母に会う気持=灯篭流しに毎年来る人々

11月10日(水)  午後六時ごろ、「第五十回レジストロ灯篭流し」の会場に到着すると、リベイラ川沿いにはすでに観客が集まっていた。灯篭流しを見るにはまだ明るい。  人々に混じって見ていると、一艚の舟が川を下ってきた。川のお清めだ。赤、青、緑、白の昇り旗数本と鯉のぼりを靡かせ、和太鼓の勇壮な音を響かせて、舟はゆっくり進んでいった。 ...

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日本移民のふるさと=水郷レジストロを行く(3)=お茶の生産量減少=デカセギで1世代〃不在〃

11月9日(火)  レジストロ日伯文化協会の山村敏明会長によれば、レジストロに住む日系人は、現在千百六十家族。しかし、その内、文協会員になっているのはわずかに三百四十名だという。  会費は年間百五十レアル、という会長の言葉に、説明を聞いていたツアー客達から「それはちょっと高いねぇ」との声も洩れた。会員になれば、その分様々なサービ ...

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日本移民のふるさと=水郷レジストロを行く(2)=初期移民使用の火のし=資料館で懐かしむ

11月6日(土)  正午を少し過ぎた頃、鍾乳洞「カベルナ・ド・ジアーボ」に到着した。鍾乳石は、一センチ成長するのに二十年かかるという。途方もなく長い時間が作り出した巨大な鍾乳洞を前に、あちこちでフラッシュが光る。  「あれはパパイ・ノエル。こっちはコカ・コーラのビン」。鍾乳石を多彩な形に見立ながらガイドが案内してくれる。なるほど ...

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日本移民のふるさと=水郷レジストロを行く(1)=佐々木農園「暑さ」活かして=観賞用椰子売り出す

11月5日(金)  「第五十回レジストロ灯篭流し」に参加すべく、リベルダーデ歩こう友の会会員ら九十四名がバス二台に乗り込んでレジストロを訪れた。佐々木農園、カベルナ・ド・ジアーボ(鍾乳洞)、移民資料館、レジストロ日伯文化協会を見学し、五千人以上の人出で賑わう会場へ。暗闇の中、リベイラ川の川面を千六百個の灯篭が流れる幻想的な風景を ...

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