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2004年

日本文化の伝承を考える(5)=平等のとらえ方

1月29日(木)  かなり以前の話しだが、その年の日本で最も納税額の大きかった是銀という相場師は電車で仕事に通っていたという。また土光国鉄総裁は簡素な家に住み私鉄電車で仕事に通っていたという。日本とブラジルでは鉄道事情が違うことを考慮しても、ブラジルでは考えられないことだ。  日本では、昼食時の外食で、受け付けの女の子と重役が同 ...

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日本文化の伝承を考える(4)=神とデウス

1月28日(水) GRACAS A DEUS/ MEU DEUS DO CEU!/SE DEUS QUISER/ DEUS TE ACOMPANHE/DEUS ME LIVRE/ DEUS NOS ACUDE/ DEUS TE ABENCOE/ DEUS LHE AJUDE/ DEUS LHE PAGUEなどと、ブラジルではデウ ...

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日本文化の伝承を考える(3)=文化という言葉

1月27日(火)  ここで議論の内容を明確にするため文化という言葉は何を指して言うのか考えてみたい。生物学者による文化の説明として「人類は、あるところまでは生物として、すなわち身体のみの造りかえによって進化を続けてきたのだが、やがて身体の造りかえでは追いつかないところまで来た。そのとき幸いなことに大脳が大きくなり手が使えるように ...

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日本文化の伝承を考える(2)=カルチャーショック

1月24日(土)  モンゴル出身の横綱・朝青龍の言動が横綱にふさわしくないと、いろいろマスコミに叩かれている。ブラジルにいる私達から見れば、そんなことまで突っついてとやかく言うこともないのにと思うこともあるけれど。  相撲もスポーツで実力の世界なのだが、相撲社会はそれだけではなく、横綱も随分とカルチャーショックを経験しているのだ ...

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日本文化の伝承を考える(1)=個人を律する文化規範

1月23日(金)  中谷哲昇カザロン・ド・シャ協会代表(陶芸家)が、このほど本紙に「日本文化の伝承を考える」を投稿してきた。ブラジルにおける現状を見つめ、日本の場合と比較し、何をどのように伝えるかを考察し、独自の見解を述べている。つまるところ、形ある日本文化は創意と工夫によってブラジル流に合わせたらよい、人間関係の文化伝承は不可 ...

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旧都リオの古典音楽=ヴィラ・ロボス協会名誉会員 牧田弘行さんにきく(下)=深い素養から大衆音楽=3日に1回オペラ上演

1月8日(木)  グランドピアノが一台、壁には美男の誉れが高かったその肖像写真や自筆の楽譜などが飾られている。  にぎやかな目抜き通りを望むコパカバーナのアパートの一室に、ミニョーネの功績を称える文化センターはある。没後五年の九一年に創立した。  理事長の未亡人マリア・ジョゼフィーナさんは九三年、リオの姉妹都市神戸で公演したこと ...

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旧都リオの古典音楽=ヴィラ・ロボス協会名誉会員 牧田弘行さんにきく(上)=大地を歌う民族主義派=ブラジル音楽名奏者の宮崎氏

1月7日(水)  リオデジャネイロ日系協会の元会長、牧田弘行さん(六九)は、日本のヴィラ・ロボス愛好者が結成する協会の名誉会員だ。フランシスコ・ミニョーネの未亡人とは友人である。ところでロボスにミニョーネって一体だれ?……。両人が二十世紀ブラジルの古典音楽界を代表する作曲家と知る人はそう多くない。というのもブラジル音楽が好きとい ...

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