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「円売り伝説の虚実」は本当か=ノンフィクション作家=高橋幸春

「円売り伝説の虚実」は本当か=ノンフィクション作家=高橋幸春=連載(4)=疑惑解明し「空白」埋めよ

2005年11月9日(水)  円売りはあったが規模は小さい、被害者もいないという醍醐氏の主張と、「わずかばかりの円」と「買った人間は一人もいない」という水本前社長の言い分が妙に符合しているのは偶然なのだろうか。  この取材の後、すぐに反応があった。私はなんらかの圧力があることを想定して、水本社長の取材は帰国寸前に行った。パウリス ...

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「円売り伝説の虚実」は本当か=ノンフィクション作家=高橋幸春=連載(3)=新聞、銀行関係者も関与?

2005年11月8日(火)  「コロニア戦後十年史」に記されているユダヤ人が大量の円を上海から持ち込んだという説は、勝ち組のデマで、その噂がコロニアに流布し、混乱に拍車かけたのが真相だったと醍醐氏は断定しているが、パウリスタ新聞に掲載されている円売りの記述はそれだけではない。  一九四七年五月七日付けの新聞には、仮名ながら四人が ...

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「円売り伝説の虚実」は本当か=ノンフィクション作家=高橋幸春=連載(2)=水本氏の沈黙は歴史の闇

2005年11月5日(土)  私は期待して「下」に目を通した。水本氏に当然言及していると思ったからだ。  「下」は「虚その①」として、パウリスタ新聞社刊「コロニア戦後十年史」は戦後の日系社会の混乱を記した資料で、移民研究者のテキストになっている。しかし、「完全な間違いではないが、非常に不正確で誤解をうみやすい表現」があり、原典を ...

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「円売り伝説の虚実」は本当か=連載(1)=ノンフィクション作家=高橋幸春=醍醐氏説に落胆と苛立ち

2005年11月4日(金)  久しぶりにサンパウロを訪れた。九八年発行のパスポートにブラジル入国の記録はないから七年以上はサンパウロの土を踏んでいなかったことになる。アマゾンを舞台にした小説を書いてみたいと思い、今回はベレン、マナウスを訪ねるのが主な目的だった。サンパウロに滞在しているときは、ニッケイ新聞のスタッフや旧パウリスタ ...

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