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2008年

実りの葡萄の名産地=ペトロリーナ・ジュアゼイロを訪ねて=連載〈4・終〉=06年誕生の若手農協=米・欧州に5千トン出荷

ニッケイ新聞 2008年11月1日付け  「何とか頑張ってますよ」。大きな体を揺らせて笑うのは、ノーヴァ・アリアンサ農業協同組合(COANA)の藤山エリアス会長(44、二世)。  COANAは、〇六年に大規模生産を行う五家族が加盟した新農協。年間に五千六百トンを生産、アメリカ、欧州に輸出する。  収穫したブドウを新鮮なまま保存す ...

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実りの葡萄の名産地=ペトロリーナ・ジュアゼイロを訪ねて=連載〈3〉=種なしブドウで輸出拡大=農薬使用制限への危惧も

ニッケイ新聞 2008年10月31日付け  「ブドウの作り方は変化していくから、頑固な日本人はついていけない人もいる。でも、ここ数年で出たのは五家族だけ。成功してるといえるんじゃないかな」―。  九月上旬、収穫を直前に控え、作業員らにテキパキと指導しながら、地域の景気を説明するのは、松本ケンさん(連載一回目)の兄シュンさん(45 ...

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実りの葡萄の名産地=ペトロリーナ・ジュアゼイロを訪ねて=連載〈2〉=灌漑事業で恵みの土地へ=83年入植、コチアが募集

ニッケイ新聞 2008年10月30日付け  ペトロリーナ、ジュアゼイロの植生はカーチアンガ(乾燥疎林地帯)と呼ばれる。年間降水量平均五百ミリ、〃神に見捨てられた土地〃とも言われるほど、過酷な自然環境で知られる。  ブラジル政府は一九四五年に国家旱魃対策局を設置、多くの大容量貯水池を築造したが、活用されることはなかった。  一九七 ...

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実りの葡萄の名産地=ペトロリーナ・ジュアゼイロを訪ねて=連載〈1〉=ペトロリーナ=成長続けるブドウの里=端境期利用し輸出拡大

ニッケイ新聞 2008年10月29日付け  サンパウロ市から約二千三百キロ北にあるジュアゼイロ(バイーア州)とペトロリーナ(ペルナンブコ州)の両市は、ミナス・ジェライス州に発するサンフランシスコ川を挟んだ兄弟都市だ。一九七〇年代から国家プロジェクトとして進められた灌漑事業により、国内屈指の輸出ブドウ生産地に変貌を遂げ、カーチンガ ...

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県連ふるさと巡り=移民街道・パンタナール~2千8百キロをゆく=連載〈9・終〉=ポンペイア=西村俊治さん、矍鑠と=それぞれの思い出胸に

ニッケイ新聞 2008年10月24日付け  リンスを出発した一行は、最終目的地であり、今年市政八十年を迎えるポンペイア市に一日夕方に到着した。西村俊治技術財団のアーチ型の門をくぐり、敷地内にある会館へ。  出迎えた終身会長である西村俊治さん(98、京都)の回りに、握手を求める参加者らの輪ができた。  アチバイア在住の及川君雄さん ...

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県連ふるさと巡り=移民街道・パンタナール~2千8百キロをゆく=連載〈8〉リンス=団長あわや病院行き!?=安永忠邦さん、100周年への切ない思い

ニッケイ新聞 2008年10月23日付け  強行軍が続いた今回の旅行で唯一、午前はゆっくり、午後の出発となる最終日前日。それまでは温泉リゾートで楽しもうという趣向だ。  しかし、連日の早起きに体が慣れたのか、六時前には目が覚めた。すると、同室の長友団長が起き出し、洗面所に入るのが見えた。  団長も七十一歳。用を足しに起きたのだろ ...

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県連ふるさと巡り=移民街道・パンタナール~2千8百キロをゆく=連載〈7〉=プロミッソン=移動日の大雨に安堵=上塚公園で線香手向け

ニッケイ新聞 2008年10月21日付け  「ふるさと巡り」は西へ東へ。行程も中盤を迎え、ノロエステ街道を六百キロ、プロミッソン・リンスに向かう。一号車は、最初の晩の宿泊地となったトレス・ラゴアス市の手前、アグア・クララのポントでしばし休憩を取る。  昼食を予定しているレストランの収容人数の関係上、時間差をつくるのだという。ガイ ...

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県連ふるさと巡り=移民街道・パンタナール~2千8百キロをゆく=連載〈6〉=パンタナール=ピラニア釣りを満喫=ワニ、カピバラに歓声

ニッケイ新聞 2008年10月18日付け  本日訪れるのは、〃移民のふるさと〃ではないが、今回のツアーのもう一つの目玉、世界有数の大湿原・動植物の宝庫パンタナールである。参加者のなかには、この訪問を楽しみにしている人も多いようだ。  早朝、カンポ・グランデから西進二百キロのミランダにあるサンフランシスコ農場へ。  同農場は四千ヘ ...

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県連ふるさと巡り=移民街道・パンタナール~2千8百キロをゆく=連載〈5〉=カンポ・グランデ=沖縄民謡・ソバを堪能=半世紀ぶりの再会も

ニッケイ新聞 2008年10月17日付け  朝四時半にモーニングコールが鳴る。南麻州は一時間の時差があるから、サンパウロの五時半。早々と朝食を終えた一行はひんやりした空気を肌に感じながら、バスに乗り込み、六時過ぎには、三百五十キロ離れた同州都のカンポ・グランデに向かった。  「みなさん、おはようございます!」。一号車のバスでは、 ...

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県連ふるさと巡り=移民街道・パンタナール~2千8百キロをゆく=連載〈4〉=ツッパン=「ニッポン・フェスチ」を訪問=チラピアの刺身に舌鼓

ニッケイ新聞 2008年10月15日付け  バストス南米東本願寺で松田博開教師の読経とともに焼香、八十年の歴史の礎となった先没者の冥福を祈った参加者らは、朝食を摂ったツッパンに戻った。 町の中心にあるプラッサ・ダ・バンデイラの近くにある「インジオ・ヴァヌイレ歴史教育博物館」(Museu Historico Pedagogico ...

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