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2008年

海外日系新聞協会 共同編集企画=「年金問題・海外からの声」―どうなる私たちの年金―

ニッケイ新聞 2008年9月13日付け  日本国外の邦字メディアでつくる海外日系新聞放送協会は今年、加盟各社を対象とした共同編集企画を実施した。この企画はある共通のテーマについて、加盟各社が各国の事情を紹介するもの。今回は「年金問題・海外からの声」をテーマに、日本でも大きな話題になった年金問題を取り上げ、日米タイムス(米国サンフ ...

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ヤマモト・ロザリオ=〃華麗なる〃詐欺人生(下)=牧師の妻も奪った!?=偽名刺で日系社会もだます

ニッケイ新聞 2008年9月12日付け  〃詐欺師ヤマモト〃を逮捕したフレデリコ署長によれば、ヤマモト容疑者にはサンパウロ州サントス市で知り合った五十代の日系人の妻がいる。ブラジルで詐欺を始めた二十代のころだ。  容疑者と知り合う前、この女性は、すでにブラジル人牧師と結婚していた、とフレデリコ署長。どのようにして彼女を〃奪った〃 ...

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ヤマモト・ロザリオ=〃華麗なる〃詐欺人生(上)=詐欺ひと筋に半世紀=「だまし初め」は日本で=月の土地まで売った?

ニッケイ新聞 2008年9月11日付け  ブラジル日系社会でその名を知られた、あの〃日系人詐欺師ヤマモト〃が逮捕されて、今月十四日でちょうど一カ月を迎える。実在しない日系団体の代表者や天皇陛下のいとこなどと称し、日本とブラジルで計二千五百件もの詐欺をはたらいてきたヤマモト容疑者は、日系コロニア史上に残る稀代の詐欺師だった。今月三 ...

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アウト・チエテ=統合フォーラム=地域の共通問題を討議(下)=日本移民史は国家の財産=「我々世代の責任重い」

ニッケイ新聞 2008年9月6日付け  サンパウロ大学(USP)歴史学教授パウロ・グラセス・マリンスさんが「日伯建築資産の保全」をテーマに講演、「二〇〇五年にレバノン人移住百二十五周年があったが、今年の百周年とは比べ物にならなかった。私自身この四十年間の人生で、この種のイベントでこれほどインパクトのあるものはなかった」と百周年を ...

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アウト・チエテ=統合フォーラム=地域の共通問題を討議(中)=デカセギで空洞化進む=高齢化と会員減が悩み

ニッケイ新聞 2008年9月5日付け  森会長は挨拶で「統合フォーラムは三十年前にやっていてもよかった」とアイデアを誉め、「日系団体が協力し合うことで、もっとブラジル社会の発展に寄与できる」と意義を説いた。  続いて、各参加団体が自己紹介。モジ文協の中山喜代治会長は創立一九三九年で、最盛期の八三年には傘下に二十三日系団体(千五百 ...

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アウト・チエテ=統合フォーラム=地域の共通問題を討議(上)=日系団体の再活性化探る=「サンパウロ市近郊でも盆踊りを」

ニッケイ新聞 2008年9月4日付け  汎スザノ文化体育農事協会(ACEAS=森和弘会長)が主催する第一回アウト・チエテ地域日伯統合フォーラムが八月二十四日、スザノ日伯学園講堂で行われ、十三団体から約四十人が参加した。USP歴史学の教授や安部順二モジ市長の講演に聞き入り、日系団体にどう若者を引き込むかなどについて熱心に討論が行わ ...

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百年の知恵=移民と「日本精神」=遠隔地ナショナリズム=最終回 百年の経験を見直す=移民の心の旅はまだ途上

ニッケイ新聞 2008年8月30日付け  幼少で移住した準二世として常に「移民にとっての故郷」の意味を常に問い続けてきた歌人、清谷益次さんは二十三年前、次のような考え抜いた言葉をしたためた。  「私にとってのブラジルは、いったい何であったのか。環境にたやすく順応できる年令にありながら、私は深くも知らない日本に心を寄せ続け、その故 ...

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百年の知恵=移民と「日本精神」=遠隔地ナショナリズム 第25回 エスニック化する世界=帝国崩壊とルーツ回帰

ニッケイ新聞 2008年8月29日付け  前節では、世界各地で勃興してきているナショナリズムがグローバリゼーションと表裏一体の関係であることを概観してきた。では、資本主義とナショナリズムはどんな関係にあるのか。  アンダーソンは『比較の亡霊』(作品社、〇五年)の中で、グローバル化の進展に伴い、国民国家において古典的なナショナリズ ...

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百年の知恵=移民と「日本精神」=遠隔地ナショナリズム 第24回=グローバル化と表裏一体=ナショナリズムを超えて

ニッケイ新聞 2008年8月28日付け  身近な生活圏への外国人急増に対する反動として、ナショナリズム傾向が強まる傾向はどこの国でもみられる。  〇一年四月の大泉町長選挙前には「いまや大泉はブラジルの植民地である」という文章が、反外国人派の新人候補を支持する日本人商店のサイトに掲示され、地元ブラジル人コミュニティに大きな衝撃を与 ...

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百年の知恵=移民と「日本精神」=遠隔地ナショナリズム=第23回 昔コーヒー園、今は工場=「身」も「心」も変わる日本

ニッケイ新聞 2008年8月26日付け  「日本人」という言葉には血統重視のニュアンスがあると前節で説明したが、その日本社会自体が変わってきた。  先日の厚生労働省の統計調査で、日本で生まれた赤ちゃんの三十人に一人が混血であると発表された。国際結婚は東京都区部や大阪、名古屋両市では、十組に一組にもなる。ブラジルの日系社会同様、純 ...

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