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聖南西=衰退する地方団体の苦悩=山村会長・小川氏、積極参加求め行脚

 地方日系団体に地殻変動が起きている――。傘下団体の実情視察と積極的な参加を説得するために、聖南西文化体育連盟(UCES)の山村敏明会長と、先の文協会長選挙で惜敗した小川彰夫氏らが連休中日の二日、一日で一千キロを走って六日系団体をまわる強行軍を行った。ピニャールに始まり、イタペチニンガ、タツイ、アヴァレー、イタポランガ、グアピアラまで。日本の本州に相当する広大な面積をもつ聖州、中でも聖南西が担当する地域は広い。中心部のピニャールを出発点にして、奥地を回った山村会長。各地で悩みを聞きながら、ともに考える場として連盟の会議への参加を熱心に促してまわった。この地道な活動の様子をルポ形式で紹介する。

聖南西=衰退する地方団体の苦悩=山村会長・小川氏、積極参加求め行脚=連載(下)=古代遺跡のような野球場=「なんとか昔のように…」

ニッケイ新聞 2009年5月12日付け  二日午後六時過ぎ、最後に渡辺キイチロウ会長はイタポランガ文協の会館裏を案内した。  丘を削ってつくった観客席付き野球場二面などスポーツ施設があるが、「使っているのはゲートボール場だけ」と渡辺会長。夕焼けに映える立派な野球場が、どこか古代遺跡のように見えた。  次の町、グアピアラにいく車中 ...

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聖南西=衰退する地方団体の苦悩=連載(中)=山村会長・小川氏=積極参加求め行脚=デカセギとコチア崩壊=「15年間何もしてない」

ニッケイ新聞 2009年5月9日付け  二日午後二時十五分、次は四カ所目、西へ約二百キロ離れたアヴァレー文化体育協会へ。市街地にある立派な会館で、横に大きく「KAIKAN」と書かれている。連盟の活動への参加が非常に少ないという。  渡辺幸子さんは二十年前、最後の婦人部長だった。「あの頃は婦人部だけで五十~六十人いたのよ」。今でも ...

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聖南西=衰退する地方団体の苦悩=山村会長・小川氏、積極参加求め行脚=「一緒に活性化しよう」=連載(上)

ニッケイ新聞 2009年5月8日付け  地方日系団体に地殻変動が起きている――。傘下団体の実情視察と積極的な参加を説得するために、聖南西文化体育連盟(UCES)の山村敏明会長と、先の文協会長選挙で惜敗した小川彰夫氏らが連休中日の二日、一日で一千キロを走って六日系団体をまわる強行軍を行った。ピニャールに始まり、イタペチニンガ、タツ ...

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