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学移連創立55周年=海外雄飛を夢見て=羽ばたいた学生たち

 今年発足から55周年を迎えた日本学生海外移住連盟(通称・学移連)は、海外を志向する大学サークルの連合体だ。15年ほど前に学生派遣を中止して以来、事実上、OB会活動が中心になっているが、戦後、特色ある人材を送り出してきたことで知られる。今月27日にはJICA横浜で、55周年の記念大会と顧問会会長として指導にあたった故杉野忠夫・東京農業大学教授を偲ぶ会が開催される。この連載では、青年の夢を後押ししたその歴史を振り返りながら、かつての学生達の軌跡を追いかけていく。本連載のために10数人のOBを取材、その証言を中心に、日本学生海外移住連盟発行『学移連30周年記念誌』(以下、記念誌)を参考にしてまとめた。(金剛仙太郎記者)

学移連創立55周年=海外雄飛を夢見て=羽ばたいた学生たち=連載《5》=フロンティアセンターの建設

ニッケイ新聞 2010年6月15日付け  学移連を青春時代の1ページとする学生と、切っても切り離せないのが「日本フロンティアセンター」だ。  杉野忠夫・顧問会会長が死去した後、1965年に顧問会会長に就いた後藤連一日本大学農獣医学部拓殖学科教授は、著書「紙碑」の中で、同センターの目的を「・・・ここに私は学生たちのための『広場』を ...

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学移連創立55周年=海外雄飛を夢見て=羽ばたいた学生たち=連載《4》=杉野農大教授の教え

ニッケイ新聞 2010年6月12日付け  大成功に終わった1次団。さらに、2次団までは連盟の活動が派遣一色に塗りつぶされた。それからは学移連の組織作りが進められた。当時は関東と関西の対立や選考基準の曖昧さなど、草創期ならではの内部混乱もあったようだ。  そのような状態の学移連を、組織として確立させたのが第9期の富田博義委員長(早 ...

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学移連創立55周年=海外雄飛を夢見て=羽ばたいた学生たち=連載《3》=第1次南米学生実習調査団

ニッケイ新聞 2010年6月11日付け  念願の第1次南米学生実習調査団は農業、工業、商業、水産部門からなり、8大学12人から組織された。衆議院第二議員会館での壮行会を経て、4班に分かれ1960年10月中旬から12月上旬にかけて出発した。ブラジルでの身許引受人はブラジル野村農場総支配人、牛草茂氏だった。  工業部門として宿屋商工 ...

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学移連創立55周年=海外雄飛を夢見て=羽ばたいた学生たち=連載《2》=岸首相講演会きっかけに

ニッケイ新聞 2010年6月10日付け  岸首相を講演会に呼ぶ作戦は、第3~5期の葛西清忠委員長(拓大)の下に富田真三氏(早大)、今村邦夫氏(日大)、菊池廷氏(農大)等によって進められた。同首相は59年、総理大臣として南米諸国を初公式訪問している。その首相に南米の話をしてもらう計画だ。  当時は安保反対のデモが騒々しく町を練り歩 ...

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学移連創立55周年=海外雄飛を夢見て=羽ばたいた学生たち=連載《1》=有り余る情熱で発足

ニッケイ新聞 2010年6月9日付け  今年発足から55周年を迎えた日本学生海外移住連盟(通称・学移連)は、海外を志向する大学サークルの連合体だ。15年ほど前に学生派遣を中止して以来、事実上、OB会活動が中心になっているが、戦後、特色ある人材を送り出してきたことで知られる。今月27日にはJICA横浜で、55周年の記念大会と顧問会 ...

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