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盛り上がるクリチーバ日系=50年の歩みふり返る

 1961年に開始し、記念すべき節目の第50回を迎えた民族芸能祭は、盛り上がるクリチーバ日系社会を感じさせる公演となった。パラナ州都で各民族が夜ごとにそれぞれの芸能を披露しあってその質や観客数を競うこの芸能祭の日本グループ公演(クリチーバ文化福祉協会=石井ジョージ会長)が14日夜、グアイーラ劇場大講堂で盛大に行なわれ、ほぼ満員の2千人が客席を埋め尽くし、舞台の熱気に応えた。花柳龍千多さんが指導する伝統的な文協舞踊部の出し物9曲を中軸に、和太鼓やYOSAKOIソーラン、琉球国祭り太鼓など若者の芸能の充実度も高まり、それらが相まって年々活気が増している。ここまで盛り上がるに至った日系活動の軌跡を追ってみた。(深沢正雪記者)

盛り上がるクリチーバ日系=50年の歩みふり返る=現10代が150年祭の主役=「民族文化は州民の誇り」=最終回

ニッケイ新聞 2011年7月26日付け  民族芸能祭への参加団体で最も新しいのは、07年に創立した琉球国祭り太鼓クリチーバ支部だ。08年から民族芸能祭に参加し始めた。4回目となる今年は、サンパウロ市やブラジリアからも応援が駆けつけ、総勢50人の演技を舞台狭しと繰り広げた。  クリチーバ生まれの丸尾健爾代表(けんじ、26、三世)は ...

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盛り上がるクリチーバ日系=50年の歩みふり返る=百周年で再活性化に道=若者の自主性尊重が鍵=第4回

ニッケイ新聞 2011年7月22日付け  ニプソンが創立した30年前は移民70周年の前後だ。この時代はコロニアが最も活気にあふれた頃であり、団体再編期でもあった。  クリチーバ日伯文化福祉協会の大島裕一元役員(ゆういち、58、熊本)によれば、33年ほど前に50人ぐらいの若い二世が「ニッケイ」という団体を作った。活動は盛んだったが ...

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盛り上がるクリチーバ日系=50年の歩みふり返る=30年間続くニプソン=北パラナから来る人材=第3回

ニッケイ新聞 2011年7月21日付け  元をたどれば北パラナ——。州都クリチーバには50年前、日系人はわずかしかいなかった。大集団地である北パラナの子弟が州都に大学進学し、そのまま居残る循環が戦後生まれ徐々に増えていった。  公演後、大西健二さん(68、アサイ出身二世)は「琉球国祭り太鼓とYOSAKOIソーランが特に良かった。 ...

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盛り上がるクリチーバ日系=50年の歩みふり返る=日本舞踊は後世への財産=150年祭の主役を今教育=第2回

ニッケイ新聞 2011年7月20日付け  昨年まで文協会長を6年間務めたクリチーバ出身の山脇譲二さん(69、三世)は半世紀前、すでにパラナ民族芸能祭の日本グループの司会をしていた。  「最初は南パラナ民謡保存会と福島県人会支部で公演をやった。最初の10年間ぐらいは北パラナのアサイやロンドリーナ、南パラナのカストロなどから助っ人に ...

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盛り上がるクリチーバ日系=50年の歩みふり返る=パラナ州=台頭する若者の芸能集団=龍千多さん門下生中軸に=第1回

ニッケイ新聞 2011年7月19日付け  1961年に開始し、記念すべき節目の第50回を迎えた民族芸能祭は、盛り上がるクリチーバ日系社会を感じさせる公演となった。パラナ州都で各民族が夜ごとにそれぞれの芸能を披露しあってその質や観客数を競うこの芸能祭の日本グループ公演(クリチーバ文化福祉協会=石井ジョージ会長)が14日夜、グアイー ...

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