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カリブ海の〃楽園〃を往く~第40回県連ふるさと巡り~

カリブ海の〃楽園〃を往く〜第40回県連ふるさと巡り〜(7・終)=いまだ残る入植当時の家=八巻さん「長年の願い叶った」

ニッケイ新聞 2013年11月14日  急峻な山道をバス2台がうなりながら登っていく。今回の旅行でバスは3回変わった。やはり山頂付近でオーバーヒート。一台を残し、長野県伊那谷そっくりの盆地を下っていく。風光明媚という表現が似合う。   脇輝亀会長(58、鹿児島)をはじめとするコンスタンサ移住地のみなさんが笑顔でお出迎え。蔬菜作り ...

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カリブ海の〃楽園〃を往く〜第40回県連ふるさと巡り〜(6)=いざハラバコア移住地へ=51年ぶりの再会に涙も

ニッケイ新聞 2013年11月13日  ハラバコア移住地に向けて出発する。途中混雑していると思ったら、トラックが横転している。さすがドミニカ。  ガイドに電話が入り、一人がホテルにまだいるという。すぐさま内藤さんがバスを降りる。後から聞くと、ヒッチハイクで迎えに戻ったという。さすが内藤さん。  バスは北上する。自然のなかに、貧困 ...

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カリブ海の〃楽園〃を往く〜第40回県連ふるさと巡り〜(5)=いまだ渦巻く怨嗟の声=謎の大使館公邸〃招待〃

ニッケイ新聞 2013年11月12日  土産物屋が並ぶメルカド・モデーロに立ち寄り買い物を楽しむ。琥珀が有名なようだ。しかし、英語で話しかけてくる売り子がうるさい。左右前後からの攻撃をかわすのに疲れ、外の立ち飲みでカフェを飲んでいると、目の前にツアーに参加している女性が通ったので「カフェどうですか?」と言ったら見事に無視された。 ...

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カリブ海の〃楽園〃を往く〜第40回県連ふるさと巡り〜(4)=新大陸最初の街を散策=記念碑に〃国策〃の文字

ニッケイ新聞 2013年11月8日  サントドミンゴの旧市街はドミニカ唯一のユネスコ世界遺産。1492年にコロンブスが到着、96年に弟のバルトロメが建設した新大陸初のスペイン植民地の町であり、日時計、大聖堂など様々なものに「新大陸初」の冠がつく。  ちなみにコロンブスは、マルコポーロの「東方見聞録」にある黄金の国ジパングを目指し ...

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カリブ海の〃楽園〃を往く〜第40回県連ふるさと巡り〜(3)=「千代」女将順子さんも〃里帰り〃=下坂さん「予定ドミニカだった」

ニッケイ新聞 2013年11月7日  むっとする熱気のなか、冷房の効いた韓国製のバスに乗る。涼しいが空調がうるさい。視覚に集中し、車窓から市内を眺める。ブラジルと似ており、看板などの西語をポ語に変えれば見分けがつかないだろう。  すると、ガイドの内藤さんが「もうすぐホテルに着きます…ちなみに右側に見えるのはトルヒーリョ大統領の妾 ...

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カリブ海の〃楽園〃を往く〜第40回県連ふるさと巡り〜(2)=募集要項に消された事実=現地に一人残る田畑初さん

ニッケイ新聞 2013年11月6日  新しい国に入ったさいの記者の習いは現地ビールを飲むこと。入国審査で感じることの多い悪印象と先入観をまずは洗い流し、今後の期待感を高揚させるのが目的だ。  70ドミニカ・ペソ、4レアルほどだろうか。空港でこれだと一般価格は…早くも入国即ビールの効果あり。ラベルには「プレジデンテ」とある。今回の ...

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カリブ海の〃楽園〃を往く〜第40回県連ふるさと巡り〜(1)=76人、いざドミニカへ=移民は国境の〃防塁〃

ニッケイ新聞 2013年11月5日  1956〜58年、1道7県の249家族1319人がドミニカ共和国に農業移住した。八つの移住地に配耕されたが、〃カリブ海の楽園〃と謳われた募集要項とはあまりにかけ離れた現地の状況に嘆願書が提出され、62年には多くが帰国、もしくはブラジルをはじめとする南米各地に再移住する「戦後移住史上最悪のケー ...

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