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県連ふるさと巡り ペルー=115年経て受け継がれる日系魂

 第42回となった今回の県連ふるさと巡りは、様々な古代文明が花開いた神秘の国ペルー共和国を巡る旅だった。実に20年ぶりとなった訪秘(秘=ペルー)には88人が参加し、先月末から約1週間かけ、首都リマ、バランカや、ペルー日本人移民の発祥の地カニエテ等を訪れた。日系人口わずか10万人、内3万人はデカセギで不在といわれる同国だが、訪問者一同が例外なくその活発さや、立派な施設の数々に目を見張った。世代を超えても受け継がれる日系魂の鍵はどこにあるのか―。知られざる隣国の日系社会を覗いてみた。(児島阿佐美記者)

県連ふるさと巡り ペルー=115年経て受け継がれる日系魂=(11・終り)=意外と小さい? ナスカの地上絵=動物の楽園を遊覧ツアー

バレスタス島ツアーで見学した地上絵のレプリカ

 最終日は、ナスカの地上絵と動物の楽園「バレスタス諸島」ツアー。カニエテから更に南下し、ナスカ空港へと向かった。 「酔いやすい人は、酔い止めを飲んでおくように! 食事は食べすぎないで」。バスの中で旅行社のケイコさんが念を押したが、カニエテ日系協会がせっかく準備した料理を前に我慢するのも憚られた。毎朝昼晩続くご馳走には腹をすかせる ...

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県連ふるさと巡り ペルー=115年経て受け継がれる日系魂=(10)=移民の聖地カニエテへ=日系唯一の寺院も訪問

カサ・ブランカ墓地

 5日目、一行は首都リマから約150キロ南にあるカニエテ群カサ・ブランカ墓地を訪れた。日系唯一の寺院である「慈恩寺」があることから、〃移民の聖地〃とも呼ばれている。 のどかな田園風景の中に、白壁に囲まれたその墓地がある。カニエテ日系協会の城間ミゲル会長(66、二世、ぐすくま)によれば、同地は1899年に日本人移民が訪れた最初の土 ...

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県連ふるさと巡り ペルー=115年経て受け継がれる日系魂=(9)=南米最古の日本人墓地へ=サンニコラスに眠る480人

サンニコラス墓地

 砂漠を通り抜け、4時間弱ほどでリマ市から約180キロ北にあるリマ県バランカ群スペ・プエルト区に到着した。漁業を主産業とする、人口約1万1千人の小さな沿岸の町だ。 当時、移民が働いたさとうきび農園があった場所が一望できる高台に、1907年に作られた日本人が眠る「サンニコラス墓地」がある。同国に四つある日本人墓地の一つで、南米最古 ...

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県連ふるさと巡り ペルー=115年経て受け継がれる日系魂=(8)=今も人気高い藤森元大統領=娘が継ぐ国家再建の立役者

若林カルロスさん

 3日目はリマ県バランカ郡の日系人会との交流のため、早朝バスに乗り込んだ。パンアメリカン・ハイウェイに乗って海岸沿いを北上するが、道路の両側の壁のために、残念ながら眺めが遮られる。 「車が止まると泥棒がガラスを割ってかばんをひったくるから、壁を作って人の侵入を防いでいるんです」。若林カルロスさんの日本語解説は分かりやすく、一世の ...

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県連ふるさと巡り ペルー=115年経て受け継がれる日系魂=(7)=運動施設の地価は3億ドル=大統領も出た優秀な日系学校

ラ・ウニオン校を紹介する安慶名さん

 リマ市内観光後は、日系人が運営する総合運動場「AELU」(Associacion Estadio la Union)という一種の日系スポーツ・クラブを訪れた。一行を迎えたのは沖縄系三世の支配人安慶名フェリペさん(52)。浅黒い肌に人の良さそうな笑顔を浮かべ、一行を引き連れて広大な敷地を丁寧に案内した。 「第2次世界大戦の後(1 ...

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県連ふるさと巡り ペルー=115年経て受け継がれる日系魂=(6)=遺跡の眠る街リマ観光へ=ユネスコ世界遺産を見学

アルマス広場の教会

 二日目はバス3台でリマ市の観光ツアーへ。外は、夜間に街を覆った霧ですっかり濡れていた。今日もやはり曇天――。上着を着込んでバスに乗り込んだ。 リマは1535年、スペイン人の征服者フランシスコ・ピサロがインカ帝国を滅ぼして築いた街。コロンビアからチリに跨り、スペインの南米支配の拠点として栄えた同帝国は、400年の繁栄に終止符を打 ...

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県連ふるさと巡り ペルー=115年経て受け継がれる日系魂=(5)=留学生OBも文化を継承=ペルーの伝統舞踊を披露

舞踊団のショー

 見学後は会館に移動し、夕食会が開かれた。嵩原ルイス会長の歓迎の挨拶に続き、会食に移った。 嵩原会長は大宜味町出身の祖父を持つ、沖縄系三世。日本のマグロ船や貨物船が頻繁に出入りしていた頃、船舶代理店で日本船の対応をしていたという。「当時この一帯は畑だったので、土地が安かった。『何であんな辺鄙なところに』とクレームがあったけど、今 ...

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県連ふるさと巡り ペルー=115年経て受け継がれる日系魂=(4)=戦中の苦境に耐えた日本移民=〃うちなーんちゅ魂〃今も

力のこもった壁画の数々

 1899年に開始され、今年115周年を迎えたペルー日本人移民。19世紀末当時、同国では海岸地方におけるさとうきびと棉花の大規模プランテーションが主要産業として国の発展を支えていた。 1854年の奴隷制度廃止、72年のマリア・ルス号事件(横浜港に停泊中のペルー船籍マリア・ルス号に乗船していた中国人労働者を日本政府が解放した)に端 ...

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県連ふるさと巡り ペルー=115年経て受け継がれる日系魂=(3)=節目の度に成長を続ける=洗練されたペルー料理に舌鼓

岡田フランシスコ会長

 見学後、大ホールに招かれ歓迎昼食会。岡田フランシスコ会長は歓迎の言葉を述べ、「ペルー日系人協会は国内日系団体の中でも最大です。これからの使命は第二の団体である婦人会と共に、日系社会の後押しをすること。高齢者に楽しく長生きをしてもらうことが我々の仕事。ブラジルの日系社会と共に共同事業が出来れば嬉しい」と交流に意欲を見せた。 それ ...

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県連ふるさと巡り ペルー=115年経て受け継がれる日系魂=(2)=〃噂の会館〃を初訪問=堂々たる施設に驚嘆の声

神内センターの外観

 半時間ほどすると、噂のペルー日系人協会会館が見えてきた。出発前、「とにかく立派」と数人から聞いていたその会館は、数百メートル離れた大通からも認めることができ、かなりの存在感を放っていた。バスを降りた参加者は、圧倒されたようにレンガ色のビルを仰ぎ、「こりゃすごいね」と次々に感嘆の声を漏らした。  初めに訪れたのは10階建ての「神 ...

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