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2017年

四世ビザに「条件付き賛成」?=本人や関係者に意見聞く=(11)=教育問題に強い懸念が残る

中川さん

 デカセギ子弟への支援活動を行なうNPO法人「カエルプロジェクト」(以下、カエル)のコーディネーター中川郷子さん(東京都、60)は、四世向けビザについて、「日本に生まれ育ち、18歳で一旦帰国して戻れなくなってしまった子がいることはかわいそうだと思う」と一言。「ただし、日本側の受入れ体制ができていないのに四世の人全てにビザを与える ...

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四世ビザに「条件付き賛成」?=本人や関係者に意見聞く=(10)=日本は「夢叶える国」か

高木さん

 パラナ州クリチバ市在住のタマヨセ・ワリッソン・デ・アルメイダさん(27、三世)は2003~09年まで日本に住んでいた。日本の公教育機関には通わず、ブラジル人が自宅で行っていた日語の授業に参加していた。14歳から林業の仕事を始めたそうだ。  19歳で帰伯したが、「ブラジルの文化や生活は肌に合わない。仮にブラジルの経済が良くても、 ...

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四世ビザに「条件付き賛成」?=本人や関係者に意見聞く=(9)=6千人が本格解禁を熱望?

通信アプリWhatsApp(参考写真)

 フェイスブック上で作られたグループ「Visto japones para yonsei, quarta geracao!」では、四世ビザについてのニュースが逐一流され、熱い議論が繰り広げられている。  ページ登録者数は、解禁を待つ四世本人や、その他の日系人など、なんと約6400人を数える大集団だ。同グループは通信アプリWhat ...

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四世ビザに「条件付き賛成」?=本人や関係者に意見聞く=(8)=ビザ解禁待ち望む四世も

 リオ州の日本語学校に勤める高木タチアネさん(三世、30)は4歳で長野県上田市へ行った。公立学校に通い、27歳まで暮らした。「小学校に上がる前に日本語を覚えました」と話す。両親との日語会話やアニメのほか、友人から教えてもらって習得した。  中学校に入ると、同級生の日系子弟らは授業についていけず、次々に学校を辞めていった。もしくは ...

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四世ビザに「条件付き賛成」?=本人や関係者に意見聞く=(7)=あるデカセギ帰伯子弟の意見

 デカセギ帰伯子弟には高い日本語能力を活かし、ブラジルで日語教師になる人もいる。現在パラー州ベレン市の日本語学校に勤める忠鉢ユミ・ステファニーさん(三世、28)は3歳で訪日し、静岡県で暮らした経験を持つ。  両親は日本語がわからず、家庭内ではポ語。忠鉢さんが日本語を本格的に学び始めたのは幼稚園からだ。担任の先生が身振り手振りを交 ...

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四世ビザに「条件付き賛成」?=本人や関係者に意見聞く=(6)=「希望者が月2千人来る」

有吉社長(右)

 前回のアバンセコーポレーションは日本側の大手派遣会社だったが、今回は当地側の大手「イチバン」に聞いてみた。  本社をパラナ州マリンガ市に構え、パラナ、ミナス、サンパウロ州と日本に支店を9つ持つ大手だ。なんと13チャンネルでテレビCMまで打っている。  デカセギ希望者への仕事の紹介、旅券の手続きや社会保険加入手続き方法の紹介など ...

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四世ビザに「条件付き賛成」?=本人や関係者に意見聞く=(5)

林社長

 製造業向けに業務請負や人材派遣などを行う株式会社アバンセコーポレーション(以下アバンセ、本社=愛知県一宮市)の林隆春社長(67、岐阜県)が来社した折、最近のデカセギ事情について聞いた。  林さんは1985年のプラザ合意後、ブラジル人労働者の派遣をはじめ、「今までに延べ約6万人を受け入れた」という業界大手だ。  現在、車部品製造 ...

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四世ビザに「条件付き賛成」?=本人や関係者に意見聞く=(4)=元デカセギ3人の声

経験を話す中村さんと島袋社長

 斉藤マウリシオさん(41、三世)は2004~11年まで日本に住み、機械のオペレーターや自動車部品の工場などで働いた。「ブラジルは全く違う。日本は組織のために働くという意識が強い。責任感の強さを感じた」と振り返った。  「もし再度日本で働く機会があれば行くか?」という問いには「いいえ」と首を振り、「子どもが2人いるし、僕にはこの ...

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四世ビザに「条件付き賛成」?=本人や関係者に意見聞く=(3)=往時支えたグルッポ・ニッケイ

島袋レダさん

 帰伯デカセギの再就職支援のボランティア団体「グルッポ・ニッケイ」を運営してきた島袋レダ元代表(二世、66)。夫パウロさんと共に経営するサンパウロ市の印刷会社「グラフィカ・パウロス」で働く社員は、元デカセギばかりだという。  レダさんは1999年に「グルッポ・ニッケイ」を設立し、2011年に活動を終えた。帰伯デカセギを対象に、就 ...

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四世ビザに「条件付き賛成」?=本人や関係者に意見聞く=(2)=帰伯者はコロニアの担い手か

 「日本で少し働けば車や家が買える」――そんな歌い文句に釣られ、日本語や文化、習慣などの知識もなく訪日し、苦労したデカセギは多い。  CIATE(国外就労者情報援護センター)の永井康之専務理事(41、愛知県)は、「ここに相談に来る四世もいるが、優秀な人は中々居ない」とこぼす。同センターが紹介する日本の仕事は肉体労働系が多いにも関 ...

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