アレーナ・バイシャーダ (Foto: Clube Atlético Paranaense/ Portal da Copa)
アレーナ・バイシャーダ (Foto: Clube Atlético Paranaense/ Portal da Copa)

クリチーバ

ニッケイ新聞 2014年6月3日

 環境都市で特に交通面での優れた機能性で知られる、南部パラナ州クリチーバ市。建設の著しい遅れで、同市のスタジアム「アレーナ・ダ・バイシャーダ」は、一時試合会場から外される危機に陥ったが、無事に開催が決まった。
 クリチーバは、ブラジルでも最も寒い町のうちの一つ。冬の平均気温は13度なので、大会期間中に訪れる人は必ず防寒着を持って行こう。
 整備された美しい街中に、歴史地区や文化的なイベント、美味しいレストランがあるのも魅力的だ。

■1日目
 まずはクリチーバの文化や歴史を知るべく、街を散策してみよう。さまざまな催しものをしているクリチーバ文化財団(Fundação Cultural de Curitiba、HP=www.fundacaoculturaldecuritiba.com.br/、別名はMemorial Curitiba)から始めて、ポルトガル人が教会を造ろうとして建設を始めた跡として残っているサンフランシスコ遺跡(Ruínas do São Francisco)、チラデンテス広場にある大聖堂(Catedral Basílica de Curitiba)を回ってみたい。
 その後は、ブラジルバリスタ選手権で優勝した有名なバリスタ、オタヴィオ・リニャーレスさんがいるカフェRause Café e Vinho(HP=www.rausecafe.com.br/)に行って、おいしいコーヒーやスイーツで一息つこう。
 ランチは肉料理のDevon’s Gourmet(guia.gazetadopovo.com.br/restaurantes/devons-gourmet/15/、住所=R. Lysimaco Ferreira da Costa, 460)へ。市庁舎などがあるCentro Ccivico地区にあるので、腹ごしらえをした後は同じ地区内にあるオスカー・ニーマイヤー美術館(HP=www.museuoscarniemeyer.org.br/)へ。
 夕方になった頃に行ってみたいのが、レストランが立ち並ぶバテル(Batel)地区。その中でも一押しなのが、ブラジル料理界でも指折りの女性シェフ、マヌ・ブファラさんのお店。一つはその名もRetaurante Manu(住所=Al. Dom Pedro II, 317)で、今年新たに新店舗4 Sí Brasserie(住所=Alameda Dom Pedro II, 333 – Batel)が同じ通りにオープンしたのでチェックしてみたい。

■2日目
 2日目は、市中心部のメインストリートRua das Floresを歩き、レストランやカフェ、お土産を買える店が並ぶRua 24 Horas(HP=www.rua24horascuritiba.com.br/)へ行ってみよう。
 その後は25箇所の観光スポットを回るシティ・バスツアーのLinha Turismo de Curitibaに参加したい。5枚綴りのチケットなので、4回まで途中で乗り降りすることができる。
 この25のスポット野中でも人気なのが、植物園(Jardim Botânico)。フランス様式で造られた庭園に、豊かな緑がある気持ちの良い場所だ。オペラ・ド・アラミ(Ópera do Arame)という、全て鋼でできた劇場も必見だ。
 このオペラ・ド・アラミの隣にはお昼ご飯を食べるのに最適なレストランのリストランテ・マンジアット・べネ(Mangiatto Bene、HP=ristorantemangiattobene.com/)がある。ラムや小鴨の料理がおいしい。
 午後はParque Tanguá、Parque Tinguiという広大な公園でのんびりした後、タクシーをつかまえて夕食を食べにイタリア移民街のSanta Felicidadeへ行ってみよう。
 めざすは、世界でも最も座席数の多いレストランのひとつ、Madalosso(HP=www.madalosso.com.br/)。その数なんと4500席もある。
 ブラジルでは既にポピュラーだが、もともとはイタリアが発祥の揚げたポレンタ(コーンミールを粥状にした料理)やフライドチキン、チコリとベーコンのサラダ、各種パスタやピザなど豊富なメニューが揃っている。

■3日目
 滞在3日目には、クリチーバから列車で行ける近隣都市モへチス(Morretes)へ行ってみよう。セーラ・ド・マール(Seerra do Mar、海岸山脈の意)近くに位置する観光地だ。列車の窓から見える景色は美しく、快適な列車の旅が楽しめる。モヘチスで降りない場合は、そのままパラナグァという沿岸都市にも行くことができる。
 モヘチスではカラフルな家、バナナのカシャッサ(ピンガ)、陶器製の釜で煮込んだパラナ沿岸部の伝統的名物料理バヘアード(Barreado)が待っている。
 昼食時に街を歩いていると色々なレストランから声がかかるかもしれないが、お勧めはMadalozo(HP=www.madalozo.com.br/default.aspx)というお店だ。
 「Estrada da Graciosa」ことパラナ州道410号線は全長30キロで、大西洋岸林(Mata Atlântica)が最も保存された地区を通るルートで、レンタカーを借りている人にはドライブに最適かも。道中にはセーラ・ド・マール(海岸山脈)から流れる小川や滝、展望台、ピクニックに最適な場所もある。一部はユネスコに「大西洋岸林生物圏保護地区」として指定された。
 セーラ・ド・マール(海岸山脈)では、山脈を走る列車の旅ができる。Serra Verde Express(HP=www.serraverdeexpress.com.br/site/)は色々な観光のパッケージを販売しているので、チェックしてみよう。

 

参考サイト

クリチーバの観光サイト
http://www.curitibacity.com/index.php