Arena Pernambuco
Arena Pernambuco

レシフェ

【試合開催日(全て6月)】
■14日午後10時、コートジボワール対日本■20日午後1時、コスタリカ対イタリア■23日午後5時、クロアチア対メキシコ■26日午後1時、ドイツ対アメリカ■29日午後5時、準々決勝。

 日本代表が初戦を行うペルナンブコ州レシフェ。アート、食、海と楽しみがたくさんある、北東部の主要都市だ。
 一時、予算がかかりすぎるという理由で音楽関連のショウやスクリーンモニターを使ったイベント「ファン・フェスト」の開催を拒否していた同地だが、結局開催されることに決まった(会場はCais da Alfândega)。ただ、スタジアム「アレーナ・ペルナンブコ」(HP=www.itaipavaarenapernambuco.com.br/)は、レシフェ大都市圏にあるサンロウレンソ・ダ・マッタ市にある。
 近郊には世界遺産に指定されているコロニアル都市オリンダが、その美しさで有名なガリーニャス海岸(Porto de Galinhas)がある。どちらも、時間があればぜひ訪れてみたい場所だ。
 ただ、レシフェ市内では全部屋数のうち84%が予約されている状態なので、急いでチェックした方がよさそうだ。Airbnb(使用していない不動産などをパーティ会場や宿泊のために貸借するオンラインプラットフォーム)などを探してみるのも手かもしれない。
 そんなレシフェで、時間もお金も無駄することなく3日間満喫するプランを紹介する。

美しい海岸は、レシフェの魅力の一つ(Foto:Embratur)

■1日目
 レシフェは、豊かで独特な北東部の文化の発信地の一つ。ポルトガル植民地時代の歴史も色濃く残る場所だ。1日目の街歩きでは、その一端を感じてみたい。
 まずは旧市街(Recife Antigo)にある「リオ・ブランコ広場」(Praça Rio Branco)を訪れてみよう。北東部の文化に興味がある人は、ミュージアム「Memorial Chico Science」(HP=www.recife.pe.gov.br/chicoscience/)、北東部の音楽フォホー(Forró)の一種バイオン(baião)の第一人者ルイス・ゴンザーガの記念館(o dedicado a Luiz Gonzaga、HP=www.recife.pe.gov.br/mlg/gui/Index.php)をのぞいてみるのもいい。両方ともパティオ・デ・サンペドロ(Pátio de São Pedro)にある。

植民地時代の面影が残る旧市街(Foto:Embratur)

 かつてレシフェ港の倉庫があった場所にあるミュージアムMuseu Cais do Sertão(HP=caisdosertao.com.br/)、その近くには、隣のオリンダで行われるカーニバルの目玉である伝統的な巨大人形が展示されているミュージアムEmbaixada dos Bonecos Gigantes(HP=www.bonecosgigantesdeolinda.com.br/)もある。

オリンダのカーニバルで見られるBoneco Gigante(巨大人形)

 お土産を探すのに最適なのが、地域の民芸品が幅広くあるCentro de Artesanato de Pernambuco(住所=Avenida Alfredo Lisboa, s/n, Armazém 11, Bairro do Recife)、かつて刑務所だった建物がリフォームされてできたCasa da Cultura(HP=www.casadaculturape.com.br/)だ。

 お腹がすいたら、いい感じのバーやレストランが並ぶモエダ通り(Rua da Moeda)に行ってみよう。もしくは、カピバリベ川(Rio Capibaribe)沿いにあるアウロラ通り(Rua da Aurora)にあるバール・セントラル(Bar Central、住所=Rua Mamede Simões, 144 – Santo Amaro)は、初日のハッピーアワーを楽しむのにふさわしい場所だ。
 甘いもの好きな人は、レシフェの定番のお菓子bolo de rolo(ロールケーキ)を味わってみてほしい。

 

■2日目
 2日目は、有名なボア・ビアージェン(Boa Viagem)海岸を歩いて、レシフェのビーチを堪能しよう。椰子の木が立ち並ぶ7キロの海岸線、広がる白い砂浜―。ビーチで横たわるだけでも十分だが、エメラルドグリーンの海で思う存分泳ぐのもアリ。ただその場合は、レシフェという名前の由来にもなった岩礁、サメにだけは要注意だ。
 行くのは午前中がいい。午後は、海岸沿いの建物郡がビーチに陰を作ってしまうからだ。
 その後はヴァルゼア区まで足を延ばし、文化施設のインスティトュート・リカルド・ブレナンド(institutoricardobrennand.org.br)、フランシスコ・ブレナンド・セラミック工場(Oficina de Ceramica Francisco Brennand、HP=www.brennand.com.br)を訪れてみたい。
 一歩踏み入れるとまるで別世界に迷い込んだような錯覚に襲われる、不思議な魅力のある場所だ。アート・コレクションを行っていた企業家のリカルド・ブレナンドが経てたもので、敷地内は中世風の建設様式で造られたミュージアム、ピナコテーク、ギャラリーの3つの建物、広大な公園を擁する。中世以降、特にオランダに北東部が占領されていた時代(17世紀半ば)に関連する貴重な歴史的資料や展示品を見ることができる。
 その後は、レシフェ市内の川や橋を見るツアーに出かけよう。Catamaran Tours(HP=www.catamarantours.com.br)という旅行会社が、一人40レアルからのツアーを実施している。時間帯、どんなオプションがあるかチェックしてみたい。
 アウトドア派の人は、ドナ・リンドゥ公園(Parque Dona Rindu、)もお勧めだ。遊歩道、運動場、子供用の遊具があり、6月にここで行われるフェスタジュニーナ(「6月の祭り」。6月にある3人の聖人の日をあわせて祝う、特に北東部でさかんな祭り)は面白いとか。
 夜は、北東部の料理を堪能しよう。市内に2カ所あるレストラン「Entre Amigos」(HP=www.entreamigosobode.com.br)がお勧めだ。

 

■3日目
 最終日は、レシフェから10キロと近いオリンダ、80キロほどのイポジュカ市にあるポルト・デ・ガリーニャスという海岸のどちらかに行くことをお勧めしたい。
 オリンダ歴史地区はは、ミナス・ジェライス州オウロプレトに次いで、二番目にユネスコの世界文化遺産に指定された。ブラジルの中でも、最も良い保存状態でコロニアル時代の建物が残されている場所だ。
 まずは、その勾配の急な坂道Ladeira da Misericordiaを散策しながら、アルト(高台、丘の意)・ダ・セーを目指してみよう。赤い屋根、椰子の木、青い大西洋のコントラストが美しい風景が一望できる。天気がよければ、レシフェの町まで見えるかもしれない。
 小腹がすいたなら、その場で焼いてくれる名物のタピオカ(マンジョッカの澱粉で作った薄い生地で具を挟んだ軽食、お菓子)を、ココナッツジュースを一緒に味わってみたい。
 サンペドロ大聖堂(Basílica de São Pedro)、サンフランシスコ修道院(Convento de São Francisco)など、市内に数ある教会に足を運んでみてもいい。
 お土産を探したい人は、観光地らしく手工芸品が売られた店が集まった一画もある。
 お勧めレストランとしては、Olinda do Sabor(HP=www.oficinadosabor.com/、住所=rua do Amparo, 335)、Casa de Noca(HP=www.casadenoca.com/home.htm)などがある。
 コロニアルな町よりも海岸の方が…という人は、迷わずポルト・デ・ガリーニャ海岸へ行くことをお勧め。天然プールがある国内でも有数の場所で、澄んだ水が魅力的だ。いろいろなレジャーもあるので、都会生活に疲れた人にとってはゆっくりリラックスできるのではないだろうか。

オリンダ歴史地区のAlto da Sé (Foto: Embratur/ Getty Images/Portal da Copa)

 

参考サイト
http://www.feriasbrasil.com.br/pe/recifeeolinda/praiadeboaviagem.cfm(旅行サイト「Férias Brasil」のボア・ビアージェン海岸のページ)
http://eucurtorecife.ne10.uol.com.br/(レシフェの紹介サイト「Eu curto Recife」
http://www.pernambuco.com/(ペルナンブコ州紹介サイト「Pernambuco.com」
http://www2.recife.pe.gov.br/(レシフェ市役所のサイト)
http://www2.uol.com.br/portodegalinhas/(ポルト・デ・ガリーニャス海岸のサイト)