新世紀迎えたコロニアー変容する日系団体―統廃合時代を展望する

 ブラジルの日系社会は二十一世紀を迎えた。無名に等しかった祖国日本が前世紀まず軍事面で躍進、経済では世界ナンバーツーにまで上り詰め、国際社会で発言力を持った。ブラジルに移民二十六万人を送り、現在百四十万人の日系社会が形成されている。日系社会は戦後の混乱期の中でブラジル日本文化協会を発足させ、同文協を中心に発展させてきた。その文協も一九八〇年代から急速に活力を失い、衰退の一途をたどっている。そんな中で昨年、日系団体連合会が発会した。新世紀に立った日系社会は今後どのように変容していくのか、各界要人にインタビューし展望する。