コラム オーリャ!

 鳥になりたい―というのは誰しもが抱く夢だが、人類で初めて空を飛んだ男に、サントス・ドュモンがいる。年明け、ペトロポリスに彼の家を詣で、飛躍祈願と洒落てみた。
 年末年始は飛行機事故が相次いだ。リオではアパートから人が落下。人も飛行機も鳥のように着陸できれば、などと初夢を見た。
 旅客機の中で、滑走距離が短くとも飛び立てる機種にコンコルドがある。ふぁっと宙に浮く。かつてリオ―パリ間を結んでいたので、その姿をご覧になった方も多いはず。
 カリオカというのは鳥好きである。軒先には鳥かごが目立つ。絶景の街だ。空から眺めたい、その思いを鳥に託すのか。そういえば、あのキリスト像も手を広げ、飛ぶような姿勢をとる。コルコ”バード”。かの丘の上でも今年の飛翔を願って来た。 (大)

03/01/07