日系人広島県で強盗被害

1月8日(水)

 【毎日十二月三十日】三十日午前一時五十分ごろ、広島県福山市新浜町(しんはまちょう)一の「尾田食品福山支店」(本社・愛知県)事務所にストッキングなどで顔を隠した三人組の男が押し入り、仕事中の日系ブラジル人の男性専務(三五)の手足をガムテープでしばったうえ、金庫にあった現金約六百万円を奪って逃げた。福山東署は強盗致傷容疑で逃げた三人の行方を追っている。
 調べでは、三人は入口から事務所内に侵入。中で仕事をしていた専務にスタンガンのような物を示して「静かにせえ」と日本語で脅し、続いてポルトガル語で同じ意味の言葉を繰り返してしばり、専務から奪った鍵で金庫を開け現金を奪って逃走した。自力でガムテープをほどき、110番通報した専務は「一人は流ちょうな日本語、あとの二人はポルトガル語を話していた」と話しているという。三人は身長百七十~百六十センチで、一人がストッキング、二人が目出し帽をかぶっていた。