がんの子ども保護グループに草の根資金

1月14日(火)

 サンパウロ総領事館(赤阪清隆総領事)は十四日午前十時半から、同館でGRENDACC(ヴェルシー・ブタロ会長)と草の根無償資金協力に関する贈与契約署名式を行う。GRENDACCは非政府組織(NGO)でがんの子ども保護グループ。赤阪総領事とブタロ会長が署名する。
 GRENDACCはジュンジアイー市で小児がん病院『ボリーヴァル・リッソ病院』を運営しており、総領事館は医療機材ほか各種機材の購入費用として三万三千五百九ドルまでの資金を提供する。
 GRENDACCは一九九五年七月に設立され、ジュンジアイー市と近隣地域の患者とその家族に対して医療、心理、社会福祉、教育関連サービスを提供している。広くコミュニティーに対して小児がん予防、早期発見、末期状態の患者の尊厳保護などに関する啓発活動を積極的に行っている。
 [草の根無償資金協力]=草の根レベルで活動するNGO、地方公共団体が行う基礎的な教育、保険医療、職業訓練などの活動に対し、日本国政府が無償資金協力を行うもの。ブラジルでは一九九九年から実施され、サンパウロ総領事館は二〇〇一年度、十一件総額五十三万三千七百八十三ドルの資金協力が実施された。