日系女性として教養高める=3少女訪日研修へ

1月16日(木)

第十七回在外子女本邦研修生の結団式が、十三日、ブラジル日本文化協会の会議室で行われた。これは、「花嫁養成機関」として始まった神奈川県の国際女子研修センターが実施している研修制度。日系人女性としての教養を高め、対日理解を増進させ、その国の社会における良き市民として国の発展に貢献してもらうことを目的としている。
今回日本で研修するのは、モジ・ダス・クルーゼスのマリアーナ・カバクラさん(一六)と矢馳・優美・カロリーナさん(一四)、サンタ・カタリーナの甲藤・雪美・シンチアさん(一五)の三人。
結団式ではこの三人と家族、文化協会の西銘光男副会長、国際協力事業団サンパウロ事務所の石橋隆介次長などが出席した。西銘副会長は挨拶で、「百聞は一見に如かず、です。日系人、ブラジル人として恥ずかしくないような研修をしてきて下さい」と激励の言葉を述べた。石橋次長は、「(日本人なら謝る場面でも)こちらの人は謝らない」、と文化の違いによって起こるトラブルの例を紹介したり、外部の人に対しては身内への敬語を使わないといった日本語の規則を説明した。
「雪を見たい」「富士山を見たい」などの期待に胸を膨らませた一行は、結団式の日に出発。神奈川のセンターでは日本料理、着付け、歌、華道、茶道、書道、折り紙などの研修を受ける。また、茅ヶ崎市の中学校への体験入学、ホームステイ、横浜こども科学館などの見学も行い、二月十日に日本を発つ。