東西南北

1月24日(金)

 サンパウロ市は二十二日から、ピニェイロス川で蚊の撲滅対策を実施中。同市保健局長によると、川に大量の殺虫剤が撒かれたという。またコスタ保健相は二十三日から、サンパウロ市でデング対策キャンペーンを実施すると発表。ピニェイロス川のように水の動きがほとんどない場所は、デング蚊の繁殖に適している。繁殖した蚊が、風に乗ってほかの地区へと移動するのを防ぎたいと述べている。
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 リオ市で二十二日、十一歳の少年が軍警兵士に背中から撃たれて死亡する事件が発生。少年は母親におつかいを頼まれて、友人とともに近くのバールまで牛乳を買いに行った。二人が家を出てすぐ、警官が「止まれ!」と叫び、驚いた二人はそのまま走り出してしまった。警官は二回発砲。一発が少年の背中を貫いた。警官は、「近くにいた車から発砲があった」と弁明したが、銃弾は警官のピストルから出たものだった。
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 サンパウロ市ベシーガの商店街は市制四百四十九年を祝うため世界最長の四百四十九メートルのケーキつくりで、ギネス・ブックに登録した。小麦粉一千二百キロ、チョコ四百五十万滴、卵九千八百四十個、マーガリン四百八十キロ、砂糖六百キロ、牛乳八百六十リットルを用意した。ケーキはルイ・バルボーザ街で五千人に振る舞い、七秒以内に平らげてしまうのだそうだ。
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 メイレレス中銀総裁は米英軍によるイラク攻撃が始まれば、原油の暴騰で一時的な景気の落ち込みはあるが、間もなく世界経済は戦時特需で景気回復が見込めると、妙な発言をした。迷惑なのは、戦火に巻き込まれる非戦闘員。戦争は景気回復の必要悪なのか。