あすサンパウロ市449歳=各地で祝賀イベント=市内観光ツアー=日系旅行社も競う

1月24日(金)

 二十五日(土)は四百四十九回目のサンパウロ市制記念日――。これを祝して各地で記念イベントが行われる。たまにはサンパウロの歴史散策、市内観光としゃれこむのはどうだろうか。参加無料のサンパウロ市役所主催のセントロ地区徒歩散策ツアー、日系各旅行社の市内観光ツアーから、カーニバル前に盛り上がる市内エスコーラ・デ・サンバ案内、果ては一時間で九百八十レアルのヘリコプター空中散歩まで紹介する。
 なんといってもサンパウロの始まりは、セントロのパティオ・ド・コレジオだ。一五五四年にバンデイランテス(開拓者)たちと共に入植したアンシェッタ神父が、インディオにカトリックを普及するために作った学校で、現在はイエズス会の史料や宗教美術品を展示する博物館になっている。
 二十五日午前十時から、同パティオではマルタ・スプリシィサンパウロ市長、ジェラルド・アルキミンサンパウロ州知事ら列席のもと記念式典が行われ、同神父の墓に花が供えられる。
 同十時にセー広場からは市役所主催のセントロ地区無料徒歩散策ツアーが出発し、サンベント聖堂、サンタ・エフィジェニア橋、アニャンガバウー、イピランガ大通りとサン・ジョアン、レプブリカ広場、セッチ・デ・アブリウ街、ラモス広場、市立劇場、お茶の水橋、パトリアルカ広場、ラルゴ・サンフランシスコ、セ大聖堂などを巡る。
 また日系各旅行社でも要望に応じて、ガイド付き市内観光ツアーを組んでいる。例えばツニブラ旅行社(011・3346・8265)では半日市内観光(約四時間)で一人九十九レアル、終日市内観光(七時間)で百四十八レアルで実施している。ガイド(日本語)や車付きで、ブタンタン毒蛇研究所、バンデイランテス宮殿(州政庁)、モルンビー・サッカー場、アイルトン・セナの墓などが含まれている。
 サクラ観光(011・3341・2577)ではガイド(日本語)と車付きの、五時間コース(セントロ区の歴史旧跡、ブタンタン毒蛇研究所、MASP、イピランガ独立公園など)で一人約二十五ドル。料金別途で動物園、CEASA(サンパウロ州食料配給センター)、サントス、エンブー民芸市なども組み込める。
 またニッケイ・トラベル(011・3274・6000)には、ファゼンデイロ旧邸宅を訪れる帝国時代ツアー(一人百十レアル)、セントロ区名所旧跡と三ツ星レストラン「レラッソ・イターリア」を組み込んだBy Night Culturalツアー(二人以上で一人百四十五レアル)などもある。
 音楽が好きな人にはBTA旅行社(011・3746・6874)のエスコーラ・デ・サンバ・ツアーも面白い。来月にカーニバル本番を控えて盛り上がるローザ・デ・オウロの本部で今年の衣装をみ、打楽器隊の練習風景を眺め、山車製作所も見学できて、三時間で百レアルだ。
 極めつけはアエロ・アルファ・ヘリコプター社(011・4195・8552)のサンパウロ市空中観光だ。操縦士がガイドを兼ね、三人までを一度に運び、一時間ほど好みの場所を飛行して九百八十レアル。
 改めて眺めてみると、普段と違った街の呼吸を感じられるかもしれない。