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文協改革委各意見まとねる=中=「日本と交渉」も役割=会員獲得運動の推進を

1月24日(金)

③文協の会員
 一、現在の文協会員の構成を分析してみると、二世、三世、四世の参加が欠如していることが明らかになる。
 さらに非日系のブラジル人や他民族の血をひく人と結婚した日系人の配偶者の存在も見られない。
 しかし、文協が改革を進めるにあたり、日系社会の代表としての正当性を主張できるためにも、このような局面は重要である。
 二、このような目的を達成するためには、文協会員数を増す運動を大幅に展開する必要がある。
 文協は日系コミュニティーの主要団体として果たすべき役割があるが、その重要性について関心を示す人々に説明すべきである。
④文協が果たすべき最も重要な役割について
 一、最近はさほど積極的に実行してきたとはいえないが、ブラジル日本文化協会は設立以来、以下のように重要な役割を果たしてきた。
◇いわゆる「ブラジル日系コミュニティー」の代表としての存在。
 大規模な記念行事や、ブラジルにおける日系社会全体に関連する問題や課題に取り組む際にそれを代表する。
 日系社会の歴史も変遷とともにその体質を変えつつある。
◇ブラジルにおける日本文化の伝統的価値の伝承および普及。
 日系コミュニティーは、ブラジル社会の他の部分と歩調を揃えてブラジル文化の向上に決定的な貢献を果たすべきである。
 二、第一番の役割は、現在においてもその有効性は依然として変わらず、必要でもある。なぜなら回数は減りつつあるが、ブラジル日系コミュニティー全体を巻き込む大規模な記念行事(ブラジル日本移民百周年記念や皇族の訪伯等)は相変わらず行われている。
 問題や課題については、日系コミュニティー全般の共通問題として日本へ出稼ぎに行く人や日本から引き揚げてくる人々を巡る問題もあり、または他のコミュニティーと同様に健康問題、高齢化、社会保障など、ブラジル社会全体の問題として取り組むべき課題もある。
三、このように先立って重要な役割というものは、全ての範囲に至るまで文協のリーダーたちによって深く理解されねばならない。
 というのは、日本への出稼ぎ対策の問題に見られるように、今日の文協はコミュニティー全般の諸問題に対して直接取り組んで活動する様子が見られないからである。
 出稼ぎたちへの対策は、単に指導を行って日本へ送り込むことのみで終了するわけではなく、他にも無数の問題がある。
 例えば、同行する子女等の教育、保険医療、社会保障、労働法上の問題、青少年の非行問題などが挙げられ、さらにブラジルに残った家族や配偶者に、または帰国後に生じる問題もある。
 これらの問題の解決については、ブラジルと日本の政府と交渉する必要があり、あらゆるレベルでの組織政治との接触を保つと同時に日伯両国の文民社会を動員することが必須となる。
 これに際して、文協のような役割こそブラジル日系コミュニティー団体が実質的かつ意識的な役割を果たすべく機能しなければならない。
 このような役割こそブラジル日系コミュニティーを代表する団体としての日本文化協会が引き受けるべきことは明白である。
四、第二番目の役割は文化的なものである。
 文協は一応は満足すべき形で事業展開を行っている。しかしながら、時としては日本の機関の協力団体として、時によっては文学や美術、科学分野での研究や創作を奨励する形で活躍する日系社会内部と日系人やその子弟等のみを対象として事業を展開するにとどまっている。
 ブラジル文化の向上を目指して協力する社会的事業とみなして把握する明確な行動ラインを定めているとはいい難い。
 また、日系コミュニティー内にあるその他の団体と競合する事業もある。日本語教育に関しては、日伯文化連盟や日本語普及センター、その他の私立の日本語学校が授業に携わっている。