コラム オーリャ!

 でも、青年よ、世間や大人とはなかなかしたたかなものだぞ―。
 ポルトアレグレで開かれた世界社会フォーラムで、米国の覇権主義などに対し、変革を訴える若人たちの姿に、「―大志を抱け」の言葉が浮かぶ。ついで、続き文句を思案した。結果が、冒頭の文である。
 随分と大きく、参加青年らの振る舞いが報じられていた。おそろいのTシャツはチェ・ゲバラ。テントを張った広場には「カール・マルクス通り」の立て看板・・・。いずれ、かつて大人もイコンと慕った人物だ。
 パウリスタ通りの白亜の洋館といえばボストン銀行だが、いまその外装がアッと目を引く。スプレーによるグラフィック(落書き)で装飾した。この時期、反体制的な表現に理解を示し、若者受けを狙う同銀。メイレレス氏を援護するパフォーマンスか、したたかじゃないか。    (大)

03/01/28