吉田旅行社に強盗=社員たちが取押さえる

1月29日(水)

 [パラナ支局]ロンドリーナ市の日系旅行社として評判も良い吉田旅行社(吉田ジュリア社長)は、昨年十月、強盗に押し入られ、被害をこおむっているが、今年も早々の去る十三日、ピストルで武装した男に襲われた。
 男は、客が出て来るのを待って、閉店間際に入り込み「強盗だ。全員床に伏せろ」と威嚇したが、犯人のスキをみて飛びかかった社長の夫、凌さんがピストルを叩き落として格闘になり、社員たちも協力して逆襲した。
 男は抵抗を断念して、警察に連行された。ロ市に住むエウベン・アブロン・ダ・シウバ(二三)で、余罪があるものとして取り調べを受けている。警察では「凌さんは幸運だ。強盗に逆らった場合、七〇%の人が殺害されている。身の安全をはかるには、抵抗しないに限る」と伝えた。