メロンの中身がピンク、緑、クリーム色=コチア農校で=5月、初に祭り=〝主役〟は日本生れ『ロックスター』

2月6日(木)

 [既報関連]サンパウロ州ジャカレイ市にあるコチア農業学校で「メロン祭り」への準備が順調に進んでいる。昨年のナタールから正月にかけ、サンパウロ市や地元ジャカレ市で、さっぱりとした甘み、歯応えもよくおいしい、と好評だった日本生まれの新品種『ロックスター』が祭りの〃主役〃だ。
 『ロックスター』の新しい種子が日本から届き、一月二十日、第一回目の種蒔きが行われた。苗は順調に生育して、二月二日、学校を訪問した「アレグレ郷土の会」の代表にも公開された(写真)。日時を変えて第二次、第三次の種蒔きも行われて、いずれも順調に発芽している。
 二月十日ごろにはオイスカ・ブラジル総局が米州開発銀行の無償資金協力を得て実施しているメルコスル農業後継者研修の第四期生たちが揃うため、最初の実技研修がロックスター苗木の移植作業となる。
 今年は予期しなかった〃贈り物〃が新年早々に日本からコチア農学校に届いた。「メロン祭りへの協賛です」と、中身がピンク、クリーム、緑色の〃新新〃品種メロン三種類の種子が、奈良県橿原市の種苗会社より送られてきたのである。
 学校関係者は「メロン祭りへの幸先よい暗示」と喜んでいる。早速、これらの種子も苗床に蒔かれた。本紙既報(一月八日)の通り、二〇〇二年に実技研修教材となったロックッスターを二回とも上手に収穫できたことが自信につながり、「メロン祭り」構想が浮上した。
 コチア農業学校の管理責任者・池田之彦さん(東京農大卒)は「この祭りの具体的な日時はまだ決定していませんが、五月の第三か第四週の週末には必ず実行します。家族連れでお出でを」と呼びかけている。