憩の園を訪問、ふれあう=サンパウロ日本人学校の41人=児童がエイサ踊りを=父兄ら食事を介助

2月11日(火)

 サンパウロ日本人学校(黒澤伸明校長、生徒数百六十四人)の児童や父兄ら四十一人が七日、グァルーリョス市の老人ホーム、憩の園(中川テレザ園長)を慰問した。社会奉仕部(石井ひろみ部長)の年間行事のひとつとして、毎年、行われているもの。小学六年生十六人がゲームや出し物を通じて、お年寄りと触れ合った。
 まず、父兄のグループが十時に来園、特養ホーム(マルガリーダ館)で、要介護老人の食事を介助した。
 児童、教諭らは三十分後の午前十時三十分に到着。左近寿一救済会長の案内で約一時間、施設内を見学した。
 入居者の手作りによる折り紙や手芸品に、「かわいい」などと感嘆の声が挙がっていた。
 その後、父兄のグループと合流して昼食、食後、サロンで、レクリエーションに移った。
 林克則君(一二)が生徒を代表して、「今日の日を楽しみにしてきました。たくさんの人たちと仲良くなれたらよいと思っています」と、あいさつした。
 入居者を交え、二チームに分かれて、「しりとり歌」を楽しんだ。歌は主に、童謡となっていた。演歌を歌い出すお年寄りもおり、会場の笑いを誘った。
 最後に、児童が太鼓、カポエイラ、エイサー踊りを披露した。
 嶋北ちひろさん(一二)が、「最初は不安だったが、とてもいい思い出になった」と、閉会の辞を述べた。
 大沼惣吉さん(七四、北海道出身)は、「うたのしりとりは難しい。どうにか仲間に入ることが出来た。太鼓や踊りは見事だった」と、答礼した。
 社会奉仕部は米、衣服、書籍などを寄贈した。