「姫マツタケ」工場落成=世界最大規模 アチバイアで披露

2月18日(土)

 健康機能食品でアガリクスの一種「姫マツタケ」の種菌や堆肥の生産および製品加工をする、世界最大規模の新工場「101農場」(園田昭憲社長)が、サンパウロ州アチバイア市タンケ区で十六日午前十時から、約四百人の来賓を迎えて華やかに落成した。
 当日は、サンパウロ市からバス五台をはじめ、日本、パラグアイ、エクアドル、アルゼンチンなどからも来賓が駆けつけ、総勢四百人が新工場落成を祝福した。午前十時から茶道裏千家がお手前を披露し、来場者は工場設備を見学しつつ、生の姫マツタケを酢味噌で賞味した。
 昼食をはさんで、青木香奈さんの歌謡ショー、丹下セツ子太鼓道場の太鼓ショーが行われ、来場者の中には踊りだす人もおり、晴天に恵まれた式典を堪能した。
 園田さんによれば「姫マツタケ」とは、ブラジルで発見された姫マツタケ岩出101菌種(学名=Agaricus Blazei Murrill)のこと。いわゆる「太陽のキノコ」と呼ばれているもののオリジナル品種だそう。「あちらは、すでに世代代わりしてDNAがまったく別になっている」と説明する。〃アガリクス〃という言葉は一般名称で、マッシュルームなどもその仲間に入るという。
 当日配布された資料によれば、十万五千平米の敷地には、一万八千平米の工場施設が並ぶ。年間の堆肥生産能力は一万二千トン(百万箱相当)、生キノコ乾燥処理能力は日産五トン。同品種の単体工場としては世界最大規模。