東西南北

2月20日(木)

 十七日にサンパウロ州各地を襲った豪雨で、死者五人を出したカンピーナス市では、濁流の中で必死に被害者を助けていた消防隊員一人(四二)が、救助活動中に心臓発作を起して入院していたが、十八日深夜、息を引き取った。これで同市の豪雨犠牲者は六人に上った。同市の雨量は過去百十二年間で最大だった。ヴァリーニョス市では十八日、自転車から転倒し、そのまま下水道ホールに飲み込まれた男性(二二)の遺体が発見された。
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 ミナス・ジェライス州のアエッシオ・ネーヴェス知事はこのほど、同州議会に知事や副知事、各局長官の給料を四五%下げる法案を出した。現在同知事の月給は一万九千レアル。州会議員の給料の倍だという。
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 ルーラ新大統領やローマ法王ヨハネ・パウロ二世、人気ロックバンド『U2』の歌手ボノ・ヴォックス、フランスのシラク大統領などが今年のノーベル平和賞の候補者に推薦されたことが分かった。二十一団体を含む百五十の候補がノミネートされたが、オスロ国際平和研究所のスタイン・トネソン所長は、イラク問題を平和裏に解決できれば、国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長と国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長が最有力候補になるだろうと話した。
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 カンピーナス市で父親に走行中の車に叩きつけられ重体で入院していた乳児(一つ)が十八日、十六日間にわたる入院生活を終えて退院した。乳児は母方の祖父母に引き取られたという。