東西南北

3月25日(火)

 外務省は、アラブ諸国のブラジル大使館にブラジル人サッカー選手を帰国させる支援をせよと指示した。カタールにいるロマーリオは、「危なくなったら帰る」と余裕を見せているが、トルコのイラクとの国境付近で活躍中のヴィオラやほかの選手たちは、「今すぐ帰りたい」と大慌て。選手十五人のうち帰国したのは七人のみ。クラブ側は「帰れば契約破棄として罰金」と帰国を認めず、同国サッカー連盟も選手権大会もキャンセルしないという。「七百メートル先で人が死んでるのに、そんなことしている場合?」とヴィオラは唖然とした。
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 サンパウロ市ジャグアレー区の埋立地で十八日夜、人骨や壊れた棺桶の破片などが発見された。市警の捜査で二カ月前に、市立ラッパ墓地から同埋立地に捨てられていたことが分かった。市警側は、「遺骨が粗大ゴミ扱いされていた」とし、遺骨などを集めて再度同墓地に収納させる予定でいる。
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 フォーリャ紙によると、二十日の閣僚会議の終了後、ルーラ大統領がシュラスコ・パーティーを開いた。カラオケもあり、みな大喜び。大統領は、「一日中仕事ばかりではやりきれない。リラックスして友情の絆を深めようではないか」と大好物の肉をほおばった。
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 消費者保護法の制定から十二年。厳しい経済事情の中、ブラジル人はますます消費者の権利に目覚めてきている。昨年プロコン(消費者保護センター)に寄せられた苦情件数は三十七万七千七百二十六件に上った。権利意識の高い消費者になる第一歩は、苦情を訴えることがいつも割に合うと信じること。