ブラジル人選手が暴行事件=J2札幌=地元紙が糾弾

5月6日(火)

 処分は甘い?――。サッカーJ2・コンサドーレ札幌のブラジル人エースストライカー、ウィル選手(二九)が四月下旬、酒に酔って女性に暴行を働いた事件で、球団側は被害者の女性が示談に応じる構えを見せたため、罰金百万円の処分で終わらせた。
 しかし、同席を拒否された腹いせから女性に飲みかけのビールをかけたうえ、軽傷を負わせたウィル選手の素行は「プロとしてあるまじき行為」と、地元北海道新聞はあまりにも事件を軽く受け止めているとして、球団側に対し処分の再考を求めている。
 ウィル選手は昨年十月にも同僚への試合中の暴行で横浜マリノスを解雇されている前歴がある。今度は市民を傷つけた。これを踏まえ、同新聞は「示談が成立した」「プライベートだから」で済まされる問題ではない、と書いている。