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作句のすすめ=7月、パラナ俳句大会

5月9日(金)

 [パラナ支局、ロンドリーナ]パラナ文化連合会(アリアンサ、嶋田巧会長)は、来る七月二十七日、パラナ俳句大会を催す。一年一回の行事だ。連合会は、毎月、俳句の会を行っており、新しい人の入会を待っている。指導者の間嶋稲花水さんは、新しいものに挑戦してほしい、といい、その一つに俳句をすすめている。
 間嶋さんが、このほど、連合会のボレチン「アリアンサだより」に書いた「俳句への誘い」によると――俳句には「季語」があり、一句のなかに必ず季語を入れるという約束がある。したがって俳句を始めるには、まずこの季語をしっかり学ぶことが必要だ。
 アリアンサには「ブラジル季語解説書」があり、知りたい人にはいつでも教えるようになっている。。季語解説書はブラジルの時候、天文、地理、生活、動植物、人事、行事などを四季別に分けて説明したもので、この季語を知るだけでも、ブラジルのことが判り楽しみが湧いてくる。
 季語を一句のなかに一つ入れることによって俳句は完成する。だから、俳句は実に創り易く誰でも興味を抱くようになる。毎日、日記を書くように俳句をつくっていけば、自分史もできあがってしまうという特典もある。
 俳句に表現された自分の姿、自分の心の奥まで見つめることで、再び自分と巡り合うことになり、その自分が無様な姿であれば、反省することになる。そして結局、自分自身を磨く剣の役目をも果たしてくれる。
 ――最近の第四十七回アリアンサ俳句会には十人が参加した。間嶋稲花水さんの一句は
 不覚逝って黙って光る芋の露
 「不覚」はさきに死去した古田格三郎氏のこと。間嶋さんは農業技師である。

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