旧交暖めた200人=レジストロ第5部同窓会

6月4日(水)

 [レジストロ]一九一〇年代に造成された日本人植民地、レジストロ。その第五支部、ラポーゾの会館で去る五月十八日、恒例の第十三回同窓会が開かれた。思いがけない人の参加があったりして、およそ二百人が賑やかに旧交を温めた。
 既報のように、第五支部には、現在日系人家族はわずか九家族に過ぎない。だから、年中行事の「母の日」「父の日」「子供の日」「忘年会」、そして今回実施の「同窓会」には、当地を離れた人たちが、できるだけ多く集まるように、積極的に事前に招待をしている。
 同窓会は、ラポーザの学校(当時はグルポ・エスコラール四年)で机を並べて学んだそれぞれの同期生、学友と往時を偲びあう有意義な催しで、隔年実施。第一期の同窓生はレジストロにわずか四人。サンパウロ在住者にはまだたくさんいると思われるが、やはり、年老いたり、体が不自由になったりして、参加できないのが現状。
 それでも今回は、九十三歳の高齢者がサンパウロのイタケーラから「五部のみなさんに会いたい」と不自由な身体をおして来たり、一九四二年にグルポを卒業、互いに消息が知れなかった同士が六十年ぶりに再会するなど感激的なシーンがあった。
 幹事たちは「親睦会は実に有意義な催しなので、今後も、いつまでも続けていこう」と合意を確認し会った。(清水敏夫さん通信)