フェスタ・ジュニーナ=の季節到来=与喜=年間売上の4割稼ぐ

6月6日(金)

 冬到来を告げるフェスタ・ジュニーナが今週末、国内各地で開かれる。日系屈指の食品製造会社で、ポップコーンやピーナッツ菓子などの販売数がブラジル1の「与喜」は同時期、年間売上の四〇%を稼ぎ出すという。五月三十一日付エスタード・デ・サンパウロ紙が報じている。
 与喜は、ブラジルとうもろこし精製所がキタノ食品を買収した一年後の一九九〇年、穀物・製粉部門が独立して誕生。現在、七つの工場持つブラジル最大のポップコーン会社に成長した。
 同社のガブリエル・ジョアン・シェルビニ副社長は、「私たちの製品は安く買える。フェスタ・ジュニーナは少しのお金と大きな想像力で実現できる。今年は売上一〇%増を期待している」。同氏によれば、与喜の売上は三億五千万レアルに届きつつあるという(キタノ食品関連商品売上含む)。
 同社は例年通りの製品に加え、今年、フェスタ・ジュニーナ向けに新製品を発表した。ボリーニョ・デ・シューヴァ用ねり粉の包装に、エミリアやヴィスコンデ・デ・サブゴーザのような、児童文学の大家モンテイロ・ロバットの登場人物をデザイン。さらに、電子レンジ用のチョコ味ポップコーンも発売する。