東西南北

6月11日(水)

 九日午後十時十五分、サンパウロ市東部タトゥアペー区カピトン・パシェッコ・シャーヴェス橋で第二十一軍警の車がパリオ車と正面衝突。パリオの運転手(二三)が死亡。ほかに軍警四人と市民三人が重傷を負い、救急病院に入院した。証人たちによれば、パリオ車が反対車線に乗り入れてきた。事件は過失殺および過失傷害として登録された。
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 サンパウロ市最南部パレリェイロス地区の住民約五百人が九日朝、タイヤを積み上げて路上を封鎖し、バスからロタソンへの変更に対して抗議した。路上封鎖による抗議はバス運行システム変更後初めて。住民らはロタソン二十一台(総定員三百三十六人)を変更前のバス六台(同四百八十人)に戻すよう訴えた。SPトランスは十一日に三十二人乗りマイクロバス五台を追加投入し、十三日に四台のロタソンを同バスに取り替える予定。
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 サンパウロ市北部パルケ・マンジ区で八日夜、六月祭にホットドッグ屋台を開いた一家が麻薬組織の騒動に巻き込まれ、四歳の息子を殺害される事件があった。事件当時一家は、屋台を車にしまっており、子供は後席で父親に抱かれて眠っていた。突然、車のそばにいた男が狙撃され死亡。母親と子供二人は地面に突っ伏し、父親も慌てて車から出たが、子供はすでに流れ弾に当たっていた。子供は「お父さん、痛いよ」と最後まで泣いたという。
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 サンパウロ州商連(FECOM)の調査によれば、「恋人の日」の贈り物平均価格は三十九・七レアルで、「母の日」の贈り物の三十四レアルよりも高価とされる。母の日はクリスマスに次いだのが、恋人の日に追い越された。男性の欲しいものは、シャツ、ズボン、靴。女性の欲しいものは、花、化粧品、装身具。しかし男性の贈り物はCD、花、装身具。女性の贈り物はCD、シャツ、Tシャツ、靴などとなっている。