コラム オーリャ!

 広島大学は約五十年前、サンパウロ大学を通じて環境庁にブラジル産の植物の種子を贈ってほしいと、依頼した。環境庁で先ごろ、半世紀前に広大から送られた手紙が見つかった。
 広島県人会が間に入って、その後の成育状況を調べた。
 当時は被爆間もない頃で、恒久平和を祈るため、緑の花をつける世界各国の植物を構内に植えたようだ。残念ながら、この日伯友好のシンボルは姿を消していた。
 県人会の新会館が完成し、先日、お披露目があった。地上四階、地下一階の建物には、多目的ホールや教室などがそろう。
 新会館の仮称は広島文化センター。日伯交流の拠点にしたいとの思いが込められている。名前負けをしないよう活発に活動してほしい。(古)

03/06/12