江副新宿日本語学校校長が着伯=講演で諸問題に論及

6月13日(金)

 戦後移住五十周年記念祭実行委員会が十四日に主催する講演会「日本語と日本文化の普及について」で、講師を務める新宿日本語学校校長の江副隆秀氏が十二日、着聖しニッケイ新聞社を訪問した。
 ブラジルだけでなくアジアなど世界各国での日本語教育に精通する江副氏は、一九九〇年から四年間JICAのシニア専門家としてブラジルに滞在するなど、日系社会における日本語事情に精通したエキスパート。江副氏とともに来伯した同日本語学校の真家一氏、春日由里氏の三氏は十九日までピニャールやクリチーバなど各地で講演や指導に当たる。
 リベルダーデ区のホテル「バロン・ルウ」を会場に十四日午後二時から始まる講演会では、日本語教育だけでなく戦後移住者の歴史的な位置づけや、日本におけるデカセギ子弟の教育問題にも言及する。また、来年度からの打ち切りが決まっている外務省の県費留学生補助金問題についても、長年日伯両国の日本語教育に携わった経験を元に、コロニアが考えるべき問題点にも触れる予定だ。
 参加は無料。問い合わせは同実行委員会(11・3276・9450)へ。