コラム オーリャ!

 南マ州カンポ・グランデ地方に、最初の日本人が住み着いてから、今年で九十年になる。笠戸丸移民とペルーからアンデス越えをして来た人たちが、ノロエステ鉄道の敷設作業に従事、そのまま二十人余が定着したのである。
 さきの移民の日、州議会が九人、市議会が十五人の日系人を「発展に尽くした」として表彰した。氏名を見て、九十年という年月の長さを感じる。「レゼンデ」「サントス」などの姓と、日本人の姓の両方を持っている。表彰されたのは、ほとんど二世で、かなり年配の人たちだ。
 近年、三世、四世ともなれば、非日系人との婚姻が多くなる、といわれるが、南マ州では、相当早くからそうであったことが推察される。議会による表彰は、そうした日系人の長年月にわたる貢献を見逃していないということだ。(神)

03/06/26