コラム オーリャ!

 県人移住九十五周年記念として琉舞、玉城流玉扇会を母県から招いた沖縄県人会。二十二日の特別公演後、同県人会で行なわれた来伯一行歓迎会は、祝宴に欠かせない沖縄独特の踊り、カチャーシーで盛り上がった。
 カチャーシーとは、「ごちゃ混ぜ」。転じて、老若男女入り乱れ、泡盛を呑み、唄いながら手踊りを好きなように踊ること。この手の動きは、ニライカナイ信仰にもとづいて、大海原から豊穣を招き寄せる意味がある。四方海に囲まれた沖縄ならではの民俗文化。
 一九二六年、県人会の前身、球陽協会作成の「申し合わせ十四ヵ条」のなかに、「出産の時飲んだり歌ったりして大騒ぎするくせを断然止めること」という一文を見付けた。沖縄県人からカチャーシーを奪ったら、何も残らないサー。(さ)

03/06/28