7月12日(土)
久しぶりの雨がサンパウロ州の高速道路で、事故を引き起こしている。十日午前六時半、レージス・ビッテンコウト街道二九九キロでバスががけから転落、三十七人の乗客のうち二人が死亡した。事件当時、強い雨が降っており、スリップしたものとみられる。州内で同日、少なくとも四件の交通事故があった。
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十日に発売された『コンチーゴ』誌のインタビュー記事の中で、シルビオ・サントスが不治の病に侵され、残された命はあと六年、自身が所有するテレビ放送局(SBT)を売却中だと話した。メキシコのテレビ局が購入予定だという。だが、今回の発言がスキャンダルを扱う同局の秘密新番組に向けた布石だとする声もささやかれ、真偽の程は定かでない。
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脊椎動物感染病コントロールセンター(CCZ)はサンパウロ市で、二匹のコウモリを捕獲した。狂水(犬)病の検査をしたところ陽性に反応した。一匹はサンパウロ市西部ナソンエス・ウニーダス通りの住宅、もう一匹は同南部インテルラーゴスの住宅で生け捕りにされた。人を襲う可能性はないが、狂犬病を移す可能性はある、とCCZは発表している。
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既報のように『アンネ・フランク展(アンネの日記展)』が十三日まで、ユダヤ文化センターで開かれている。同センターはスマレー地下鉄駅のすぐ上にあり、四月に落成したばかり。展示会と共にビルの構造、安全対策が興味を引く。砂漠で生き延びてきた民族が建てるビルそのものに、同民族の文化が感じられる。電話=(11)3065・4333。