「日本にいるようです」-藤本副知事の感慨―兵庫県人会が親睦会

7月29日(火)

 兵庫県人会(尾西貞夫会長)は、二十七日午前十時から、文協ビル小講堂で「藤本和弘副知事歓迎県人親睦会」を催した。兵庫県からは副知事の他、丹羽修兵庫県国際交流協会専務理事、黒田公男兵庫県日伯協会前事務局長、西口信吾国際交流課長補佐らが出席。ブラジル側からは、上野アントニオ元下院議員、ニウトン・バルボザ・リマ連邦下院議員の他、県人会員百五十人が出席した。
 会は、岸本実副会長の開会宣言の後、先没者に対して一分間の黙祷。尾西会長に続いて藤本副知事があいさつした。「地球の真裏にいるがブラジルではなく、日本のほかの市に来た気分だ。これは、皆さんが日本文化を長年にわたって守ってきたおかげ」と賞賛した。
 途中、丹羽専務理事が高齢者表彰、兵庫友好親善大使任命を行った。高齢者表彰では、山本善三郎さん(九六)、後藤留吉さん(九五)ら十八人が表彰された。高齢者を代表して魚谷渉さん(八二)が「高齢者の立場に立ってみると、自分に近い人たちの支援のおかげで、今日まで生きてきたことを実感する。また、積み重なった知識や体験を、次の時代に受け継いで行かなければと思う。しかし、実際引き継がれていないことが残念だ」と、思いを語った。
 式典後には、記念撮影や懇親会行なわれ交流を深めた。