ブラジルの福祉体験に=淑徳大学から研修生5人

8月1日(金)

 淑徳大学(千葉県、長谷川匡俊学長)は、第十八回ブラジル派遣研修を行う。研修は、七月二十七日から九月九日の四十五日間。
 来伯した研修生は、山本いくみさん(社会福祉学科三年)、齋藤あづみさん(心理学科三年)、丹野志保さん(同)、中村真実さん(社会福祉学科二年)、藤枝素子さん(同)の五人。三十日、佐々木陽明浄土宗南米開教総監の案内で五人が来社した。
 佐々木総監は「出稼ぎなどで、福祉の国際化が進む日本。ブラジルのような、多くの民族が混住する国家で福祉がどのように行われているのか見て欲しい」と目的を語った。
 五人に来伯の意気込みを語ってもらった。山本さん「ブラジルは多様な文化が共存する国。福祉だけでなく、多くのものを見たい」。齋藤さん「設備が満足でない所での、個々人の取り組みに興味がある」。丹野さん「看護の現場は細分化されすぎているきらいがある。おおらかなブラジルの現場を経験したい」。中村さん「多くの民族が交じり合い共生しているブラジルに興味がある。音楽にも興味があるので、色々な音楽に触れたい」藤枝さん「日本は制度による福祉保障は充実して来ている。ブラジルの保障制度は日本と比べて未発達、そこに働く人の姿勢を学びたい」。
 一行は、サンパウロ市で憩の園ややすらぎホーム、希望の家などの日系福祉施設を視察後、ホームステイを行う。八月中ごろからマリンガ市にうつり、ブラジル福祉施設で研修、九月九日に帰国する。